東京2日連続感染者が100人を上回る

東京で新たに151人の新型コロナウイルスへの感染が確認された。100人を上回るのは2日連続で全国の新規感染者は約3カ月ぶりに1000人を超え、各地で警戒感が強まっている。

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2022年の仕事始め。東京都の小池知事は職員へのあいさつで、まずオミクロン株への強い警戒感を示した。

東京都・小池知事:
伝播性が高いといわれているオミクロン株、年末年始で急激に拡大している。今後とも「備えよ常に」の精神で先手先手でなすべきこと、対策にまい進してまいりましょう

東京都では1月3日に新規感染者が約3カ月ぶりに100人を超え、1月4日はさらに増え151人が確認された。前の週の同じ曜日を上回るのは18日連続。

一方、病床使用率は1月3日時点で3.8パーセントとなっている。

オミクロン株も北海道や大阪で感染拡大 

正月三が日が明けた1月4日は、全国各地で感染の拡大が確認された。オミクロン株の陽性者が初めて確認されたのは北海道。

1月4日、大阪では58人のオミクロン株の感染が新たに確認された。

こうした中、全国のコロナ感染者が3カ月ぶりに1000人を超え、大阪府や広島県は100人台となった。

さらに沖縄県は1月4日に225人がコロナに感染したと発表した。

沖縄県・玉城知事:
県としましては、第6波に突入したものと認識しています。デルタ株以上の速度と規模で感染が拡大しています

大晦日も診療にあたる「ファストドクター」

オミクロン株による第6波、医療現場でも警戒を強めている。大晦日の午後10時過ぎ、休日の救急診療に当たるファストドクターを呼んだのは30代の男性患者。

大みそかのSOSには理由があった。

男性患者(30代):
最近コロナでオミクロン株がかなり来ているということで妻も子どももいますし、あと(妻が)妊娠しているので怖くて

妊娠中の妻を持つという男性には、前日から寒気やのどの痛みの症状があったという。体温も38度5分の高熱で額に冷却シートを貼っていた。

この場で受けた抗原検査の結果、男性は陰性と確認された。

この年末年始ファストドクターはコロナ感染が疑われる患者など20代から80代の男女に24時間体制で対応していた。

ファストドクター・菊池医師:
今後、年明けに向けて、ぐっと感染者が増えていく可能性があるんじゃないかと感じた

こうした中、岸田首相は1月4日、新たなオミクロン対策として陽性者の全員入院や濃厚接触者の宿泊施設待機などの対応を見直す考えを明らかにした。医療の逼迫を回避するための措置だという。

(「イット!」1月4日放送分より)