6シーズン目に突入したBリーグが30日、沖縄アリーナで開幕を迎えた。
琉球ゴールデンキングス(昨季西地区1位)が、アルバルク東京(昨季東地区6位)に最大15点のリードを許すも、最終クォーターの怒涛の攻撃で大逆転。63―62で競り勝った。

今季から指揮を執る桶谷大ヘッドコーチ(53)は「毎ポゼッションにドラマがあるゲームだった。選手が僕よりも冷静にプレーしてくれた」と選手を称えた。 

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琉球は前半からA東京に主導権を握られる苦しい展開に。昨季プレーオフMVPに輝いたセバスチャン・サイズ(27)、日本代表候補だったライアン・ロシター(32)、リーグ屈指の3ポイントシューター安藤周人(27)ら超大型補強に成功した“タレント軍団”A東京に得点を量産された。
後半に入っても流れは変えられず、許したリードは一時15点差まで広がった。

それでも、ホームの応援を背に「ドラマ」は最終第4クォーターに訪れた。

「やることがなくなって、流れを変えたかった。3ビッグで押し進めるしかないと思った」。

桶谷HCは最終第4クォーターに198センチのアレン・ダーラム(33)と208センチの小寺ハミルトンゲイリー(37)、201センチのドウェイン・エバンス(29)の長身選手3人をそろえた“ビッグラインナップ”を敷いた。

そして、機動力と攻撃力を兼ね備えたエバンスをスモールフォワードで使う強みから流れが変わる。

「エバンス選手が3番(SF)で出てきて点数をつめられたときに、上手くいかずにバタバタしてしまった」とA東京のキャプテン田中大貴が振り返るように、エバンスが次々と得点を重ね、A東京に6分25秒もの間、得点を許さない展開に。
琉球は怒涛の攻撃で形勢逆転、15点差をひっくり返した。

1点リードで迎えた残り36秒も、詰め寄るA東京のラストアタックを凌ぎ切り63―62で競り勝った。

開幕戦はリーグ初年度の5年前の開幕戦と同じカード。当時は「雑草軍団対エリート」などと評され、前評判通り75―80で雑草の琉球が敗れたが、今季は優勝候補と目されるタレント軍団を撃破した。

「5年前と今とは全然違う」と5年前ルーキーだったキャプテンの田代直希(28)。「一人一人が自己犠牲を払って頑張っている、伸びしろの高いチーム」と最多19得点を挙げたエバンス。「試合を重ねながら、幹の太いチームに成長していきたい」と桶谷HC。

「幹の太い」チームを目指す「伸びしろの高い」“雑草”が悲願のリーグ初制覇へ、最高のスタートを切った。

琉球ゴールデンキングス63-62アルバルク東京
(沖縄アリーナ・3780人)

記事 332 加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。