バスケットボールB2リーグの熊本ヴォルターズは、9月17日にクラブ史上初めてとなる台湾のチームとの国際試合に臨む。実現にこぎつけた経緯や、その意義についてチーム関係者を取材した。
台湾でも関心高いバスケットボール
バスケットボールB2リーグの熊本ヴォルターズは、9月17日に台湾プロリーグ1部に所属する「台湾ビールレオパーズ」とクラブ史上初となる国際試合を行う。
この記事の画像(9枚)熊本ヴォルターズを運営する熊本バスケットボールの福田拓哉社長は、「我々がやっている『バスケットボール』というスポーツが、両国の皆さんの懸け橋になれるポテンシャルが十二分にあるだろうと企画した」と、国際試合への意気込みを語った。
熊本バスケットボール 福田拓哉社長:
台湾の人が移住して困ることは、移り住んだ場所での「人と人との交流」や「エンターテインメントの場所」。色々調査をしていくと、台湾の人もバスケットボールが大好きだと
台湾の調査会社が発表したスポーツ関連ニュースのアクセスランキングでは、バスケットボールが競技全体の2位で、関心の高さがうかがえる。
熊本と台湾の交流促進へ 航空会社がサポート
今回対戦する「台湾ビールレオパーズ」の本拠地は台北。
その台北と熊本を結ぶ直行便を9月に就航させた台湾の航空会社、スターラックス航空のサポートで、今回の試合が実現したということだ。
熊本バスケットボール 福田拓哉社長:
熊本と台湾の関係が「半導体」というキーワードで熱くなっている。TSMCの進出もあり、両者の関係をいかにより良いものにしていくかは、県全体の課題の一つ。我々はバスケットボールを通じて、両者の相互理解や交流促進に貢献したい
国際試合について、熊本ヴォルターズ・遠山向人ヘッドコーチは、「今シーズン初めて、ヴォルターズレッドの前で試合を見せられることがすごくうれしいし、いつも日本のチームと試合をする中で、国際試合を見せたことがない。国際試合を皆さんにお見せできることが、この試合の意義だと思う」と期待を寄せた。
海外の格上相手にどこまで通用するか
「台湾ビールレオパーズ」は、バスケットボールの最高峰・NBAでドラフト1位指名を受けたスーパースターを擁し、高い連携力が持ち味のチーム。
新生ヴォルターズとしては、ハイレベルな相手との実戦を経て、10月に開幕する新シーズンに向けて弾みをつけたいところだ。
熊本ヴォルターズ・本村亮輔選手:
今までにない経験。練習試合でも海外チームと試合していない。海外のチームに自分たちのバスケットがどこまで通用するか、かなり楽しみ
スポーツを通じた台湾との関係構築、そして新チームの腕試しの場としても期待が高まる「FRIENDSHIP MATCH 熊本ヴォルターズ 対 TAIWANBEER LEOPARDS」は、9月17日に熊本県立総合体育館で、午後5時からティップオフだ。
(テレビ熊本)