いよいよ始まったBリーグの年間王者を決めるチャンピオンシップ。
千葉ジェッツとシーホース三河の準々決勝の初戦は千葉が105-76で圧倒した。

富樫「金丸とガードナーに警戒」

千葉のキャプテンで五輪日本代表候補の富樫勇樹(27)は三河との準々決勝を前に「警戒するのは金丸晃輔選手とダバンテ・ガードナー選手。どちらの選手にも20点はとられる。しっかりディフェンスをしてリバウンドを取り、そこから走る。それが大事になる」と意気込んだ。

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三河のエース金丸を激しくマーク

真っ赤に染まったスタンド。千葉は第1クォーター開始8秒、その富樫がいきなり3ポイントシュートを決め、幸先の良いスタートを切る。

そして、富樫が警戒する三河のエースで五輪日本代表候補の金丸晃輔(32)にはチーム屈指のディフェンスを誇る佐藤卓磨(26)が序盤からマーク。Bリーグの得点王のダバンテ・ガードナー(29)にはジョシュ・ダンカン(35)がマーク。しつこいディフェンスで自由に仕事をさせない。

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そして富樫が「しっかりディフェンスをしてリバウンドを取り、そこから走る」と語った通り、千葉は堅いディフェンスで、三河に難しいシュートを打たせてはリバウンドを拾い、速攻に転じ得点。46-39で前半を終える。

まるで“鬼ごっこ”のような粘着マーク

千葉が46-39と7点リードで迎えた第3クォーター残り6分、佐藤が「金丸さんをイライラさせることができた」と金丸をしつこくマーク。「いつもならシュートを打てるケースで、シュートまでもって行かせないようなディフェンスをされた」と金丸がガードナーへパスを送るもガードナーがキャッチミス。ボールを拾った富樫が走り、ダンカンが得点を決めた。

その直後にも佐藤が金丸にまるで“鬼ごっこ”のような激しいマークを見せる。「激しいディフェンスには慣れている。冷静にシュートを決めることだけ考えた」と金丸が3ポイントを放つも、外れたボールを奪って速攻へと転じた。

ガードナーが足の痛みで…

さらに第3クォーター終了間際に、思わぬ事態が…。足を痛めたガードナーが足を引きずりベンチに下がる。千葉はその間に得点を重ね72-59で最終クォーターへ。

第4クォーターにガードナーは再びコートに戻るも足を引きずりながらのプレー。走ることができないガードナーを前に、千葉は堅守と速いパス回しで猛攻。4強進出に向け、先勝した。

佐藤らディフェンスはこの試合で「どちらにも20点はとられる」と想定していたガードナーを12得点、金丸を11得点に抑え込み、富樫が言う「ディフェンスをしっかりして、リバウンドを取り、走る」バスケを体現した。

佐藤「自分の強みを出したい」

試合後の会見で「金丸さんをフリーにさせてシュートを打たれたのは試合全体で1本なので、明日もこのディフェンスを続けたい。自分の強みをこういうビッグゲームで毎回出していきたい」と振り返った佐藤。

「自分が金丸を止める気持ちでいけ」

千葉の大野篤史ヘッドコーチ(43)は「勝ち切れたことはホッとしている。(佐藤)卓麿には『自分が金丸選手を止める気持ちをしっかり持て』と伝えた。25分弱出場して数字で表れない部分での貢献度が高かった」と佐藤を評価した。

「焦ってシュートを打たされた」

一方の三河の鈴木貴美一ヘッドコーチ(61)は「千葉のやりたいことを全てやられ完敗。ガードナーが足が痛く満身創痍だったのでベンチに下げたあたりからどんどんやられた。佐藤君のリーグトップレベルのディフェンス力に対して金丸が焦ってシュートを打たされるほどいいディフェンスだった。そこから千葉の得意な速攻につながる悪循環になった。明日負けたら終わりなので精一杯やりたい」と前を向いた。

千葉ジェッツ105-76シーホース三河
(船橋アリーナ)