持ち運ぶなら、重さに加えて持ち手の形も見てください。片手で持つのか、両手で抱えるのか。同じ重さでも、持ち上げやすさは違います。できれば店頭で実物に触れ、自分が運べるか確かめておくとよいと思います。
一方、冷蔵庫の近くなどに置いて使うなら、重さより置き場所に収まるかを重視します。本体の寸法に加え、ケーブルを差す向きや、取扱説明書で指定された放熱用のすき間まで確認しておきます。
チェックポイント(6)安全性
安全性は、私が特に重視するところです。同時に、外から見ただけでは判断しにくい部分でもあります。
まず知っておきたいのが、「PSEマーク」の扱いです。一般的なポータブル電源本体は、電気用品安全法の規制対象外です。そのため、本体にPSEマークがないことだけで、危険な製品だとは判断できません。
判断材料のひとつになるのが、第三者機関による安全認証です。商品ページでは、「S-JET」や「S-JQA」などのSマーク認証を取得しているかも見ておきます。
認証に加えて、保証を受けられる窓口や回収体制も重要です。私自身、故障後にメーカーと連絡が取れなくなり、処分先を探すのに苦労したことがあります。
「5年保証」とあっても、対応する窓口がなくなれば頼れません。保証期間だけでなく、国内の問い合わせ先、修理方法、使い終えた製品の回収先まで、購入前に見ておきたいところです。
条件に合う候補を選んでから、価格を比べる
購入前に、同時に使う家電の合計消費電力と、それぞれを使いたい時間を整理する。そこから出力と容量を考え、使う場所の温度、充電方法、置き場所や重さを確かめる。そして、安全性や修理・回収の対応まで確認する。
ここまで決まると、候補は絞れます。その中で価格やデザイン、使い勝手を比べればよいのです。
安くなっているからと先に買うと、あとから「使いたかった家電が動かない」「重くて運べない」と気づくかもしれません。
まずは、停電したときに何が止まると困るのか。そこから必要な家電と時間をたどっていくと、自分の暮らしに合う一台が見えてくると思います。
次回は、購入したポータブル電源を安全に使うために、知っておきたい注意点をお伝えします。
京寺美里(きょうでら・みり)
ポータブル電源やソーラーパネルの専門ブログ「Powerbanks」を運営。著書に電子書籍『ポータブル電源の教科書』。

