災害に備えたくても「何を用意すればいいのかわからない」と悩む人も多いのではないか。
最近は自宅に備える非常用持ち出し袋に加えて「車内の防災対策」も推奨されるなど、相次ぐ災害への警戒が強まっている。
緊急時に本当に役立つ防災グッズは何なのか。元警察庁指定広域技能指導官で数多くの災害現場で活動してきた齊藤昌巳氏に、経験上「持っていて良かったもの」、逆に「避けるべきもの」を解説してもらった。
2日間自力で乗り切れる備えを
防災への備えは、「避難所へ行くための非常用袋」と「在宅避難用の備蓄」の2通りを準備する必要があります。
まずは、避難所に持って行く「防災バッグ」について。
中身は、避難所に支援グッズが届くまでの2~3日分と考えて準備するといいです。家が倒壊するなど緊急時の移動なので、身軽に運べる重さが基本です。キャンプに行く時の分量が目安になります。
我が家には猫もいるので、猫のケージ、ご飯、トイレも忘れず準備しています。
【齊藤氏の防災リュック】
・水(500ml×2本、1l×1本)
・食料(アルファ米、サンマ缶、レトルトカレーなど約3食分)
・携帯トイレ(5~7個)、ティッシュペーパー
・歯磨きセット、圧縮タオル、おしりふき、消臭スプレー
・食品ラップ、アルミホイル、保存袋、ゴミ袋
・紙皿、フォーク、スプーン、箸、コップ
・衣類(2セット)、パーカー
・折り畳みヘルメット、軍手、紐、ポンチョ、マスク
・サンダル、レジャーシート、エアー枕
・ガムテープ、カッター、メモ帳、耳栓、鏡
・懐中電灯、サイリュームライト、乾電池
・簡易カイロ、アルミブランケット
私はとりあえず2日間自力で乗り切れる最低限の分量をリュックに備えています。
経験上、発災直後は1日3食食べるゆとりはないのと分量も嵩張るので、あえて3食分程度しか入れていません。
着替えはシャツ、ズボン、下着、靴下をワンセットにまとめて2パック程度準備しています。
ズボンで衣類をくるんで片方の裾をかぶせて一まとめにしておくと、取り出す時簡単ですし、クッションや枕としても使えるので便利です。
食品ラップ、アルミシート、赤ちゃんのおしり拭きはとても役に立ちます。
特におしり拭きは絶対必要です。シャワーが浴びられなかったり着替えられない時は身体を拭くだけで気分転換になります。
消臭スプレーは「無臭」を
衣類の消臭スプレーを準備する時は注意点があります。香りのあるものは避けて「無臭」のものを備えています。
理由は、臭いを香りで誤魔化すと平時に戻った時、その香料を嗅いだら災害現場の悲惨さを思い出してしまうことがあるからです。PTSD予防の観点からも無臭をおすすめします。

