岡山・瀬戸内市で、廃墟となったかつてのリゾート施設が水没し、「水没ペンション村」としてSNSで注目を集めている。周辺住民からは悪臭や虫の大量発生に悩む声が上がっているが、市は「私有地のため独断では対策がとれない」としている。
「水没ペンション村」SNSで話題
茶色く濁った水の上に立つのは複数の建物。

複数のロッジが水の中に水没してしまっている。

ここは、岡山・瀬戸内市。
今は人が住んでいない廃墟が、全て水に沈んでいる。

水面から突き出すように立つ6棟のロッジ。
ゴルフ設備らしき建物は中央部分が割れ、無残な状態だ。

高台に上ってみると、海に堤防があるが、その先まで海が続いているような状況になっていた。
堤防の内側は、かつてゴルフ場やテニスコートが併設されたリゾート施設だったという。
排水ポンプ故障、2013年頃から水たまる
一体ここで何が起きているのか。

この辺りはリゾート施設になる前、塩の製造が行われていて、地面が海水面より低い特殊な土地だった。
当時は流れ込んだ海水や雨水をポンプで排出していたが、そのポンプが故障し、2013年ごろから少しずつ水がたまっていったという。
壊れたポンプは現在放置され、鳥の休憩場所になっていた。

施設を経営していた会社は廃業し、10年以上、手つかずのままの状態が続いている。
上空からのドローンによる映像では、水が循環しないためでなのか、堤防で囲われた水没エリアは濁っているのが分かる。
海の色と比べると一目瞭然だ。

こうした変化に周辺住民からは「正直困っています。本当に困っています。とにかく臭い、虫もすごい。夏とかもすごい虫がいて、洗濯も外に干せないぐらいすごい」といった声が聞かれた。
市は「私有地のため独断で対策とれず」
一方で、ここ数年は「水没ペンション村」としてSNSでも話題になっている。

取材中も複数の観光客が訪れていた。

広島・福山市から訪れた人は「こういう水の中に建物が建っているのは見たことがないかなと思う」と話した。
住民を悩ませる水没問題は、今後どうなるのか。

「イット!」の取材に対し、瀬戸内市は「私有地のため独断では対策がとれず、土地の所有者には適切な管理をお願いしていて、市としては有効活用をできればと考えています」としている。

「イット!」は土地の所有者に取材を試みたが、今回の取材で話を聞くことはできなかった。
(「イット!」11月3日放送より)

