災害続きの昨今、気になるのが「食」の備え。どのような食料を、どれくらいの量備えておくべきなのか、不安になっている人も多いはずです。
しかし、防災食アドバイザーの今泉マユ子さんは、特別な備えだけに頼るのではなく、ふだん食べているものや食べたいものを災害時にも役立てる考え方をすすめています。
家庭で無理なく食の備えを充実させるコツを、今泉さんに教えてもらいます
文=今泉マユ子
「ふだんの暮らしを楽にする」ことからスタート
防災は大切だと分かっていても、「やらなければ」と頑張る備えは、なかなか続きません。
忙しい毎日の中で、防災のためだけに特別な食品を買いそろえ、整理整頓して、賞味期限を管理し続けるのは、思っている以上に大変です。
もともと防災意識の高い方なら続けられても、そうでない方にはなかなか続けにくいかもしれません。
だから私は、「防災のために頑張る」のではなく、まずは「ふだんの暮らしを少し楽にする」ことから始めてほしいと思っています。
忙しい日に助かるレトルト食品。買い物に行けない日に役立つ缶詰。体調がすぐれない日にあると助かるパックご飯やおかゆ、スープ。
料理をする気力がない日でも、開けるだけ、温めるだけで食べられるもの。それらは、ふだんの食事の手間を省いてくれるものです。
そして、停電や断水、物流が止まったときには、「家にあってよかった」と思える備えにもなります。
「いつも」と「もしも」を分けない
食の備えは、特別なことを増やすことだけではありません。
いつもの暮らしの中で使っているものが、もしもの時にも役立つようにしておく。
ふだん食べているものや、家族が好きなもの、忙しい日に助かるものを少し多めに持っておく。
そのくらい自然に考える方が、無理なく続けやすいと思います。
長期保存用の食品もふだんから食べてみる
もちろん、長期保存できる食品も大切です。

