災害続きの昨今、停電時の備えとしてポータブル電源の購入を検討している方も少なくないはず。
ですが、ポータブル電源はいざという時に頼りになる反面、誤った使い方をすると事故につながり、二次災害を引き起こしてしまう可能性もあります。
これまで90台以上のポータブル電源を使用してきた経験をもとに、専門ブログでさまざまな情報を発信している京寺美里さんに、事故につながる危険な使い方と使用時の注意点を解説してもらいます。
文=京寺美里
事故を防ぐためにも正しく使う
前回は、災害への備えとしてポータブル電源を選ぶポイントをお伝えしました。
▶詳しく読む「災害時の備えとしてポータブル電源を買う場合は何をチェックすればいい?「6つのポイント」を専門ブロガーが解説」
では、購入した一台を使うときには、どんなことに気をつければよいのでしょうか。
ポータブル電源は、コンセントにつなぐ感覚で家電を使える便利な道具です。私も普段から使っていますが、手軽に扱えるからこそ、忘れないようにしていることがあります。
それは、「本体の中には、大きなエネルギーを蓄えた電池が入っている」ということです。
誤った使い方をすると、発火事故につながる危険性もあります。
つなぐ家電を増やす。充電器をさす。使う場所へ運んで置く。そんな普段の動作の中にも、安全に使うために確かめておきたいことがあります。
複数の電化製品を同時につなぐ使際は「過負荷」に気をつける
電子レンジで食事を温めている間に、電気ケトルでお湯も沸かしておこう。そんな風に、ポータブル電源のさし込み口が空いていると、もう一台別の家電をつなげそうだと思うかもしれません。
ただ、「さし込み口の数」と「使える電力」は異なります。
例えば、ACコンセントが三つあり、「AC合計出力1500W」と書かれたポータブル電源の場合、一口ごとに1500W使えるわけではありません。三つにつないだ家電を、「合わせて1500Wまで使える」という意味です。
消費電力1200Wの電気ケトルと、1300Wの電子レンジを一緒に使えば、合計は2500Wになります。本体が供給できる電力を超える、いわゆる「過負荷」の状態です。保護機能が働き、給電が止まる製品もあります。
使う前に確かめたいのが、継続して供給できる電力を示すポータブル電源の「定格出力」と、同時に使う家電の「合計消費電力」です。

