40代以上ならば、ロッテの“フルーツガム”の甘さと、“クイッククエンチガム”の酸っぱさをご存じではないだろうか?

昭和世代に愛されたこの懐かしい2つの板ガムが、見た目もそのままで11月17日から全国で、数量限定の復刻販売がされている。

「ジューシー&フレッシュガム」(フルーツガム)
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山盛りフルーツのイラストが描かれた黄色いパッケージに包まれているのは「ジューシー&フレッシュガム」

Twitterではフルーツガムと呼ぶ人もたくさんいるが、実は商品名のどこにも「フルーツ」は入っていない。1959(昭和34)年から1995(平成7)年まで36年間発売され、その後に一時は粒タイプのガムとして復活したこともあったそうだ。

ロッテのリリースには「広がるフルーツの香りとアクセントに加えたシナモンの香りを楽しむことができます」と書いてあり、また筆者はとても甘かったことを覚えている。
 

「クイッククエンチ―Cガム」

そしてテニスや野球といったスポーツシーンのイラストと独特な商品名が印象的な「クイッククエンチ―Cガム」。「クイッククエンチガム」と呼ぶ人も多いかもしれないが、正しい商品名は「C」が付いており、パッケージにも目立つように赤文字で書かれている。

こちらは1978(昭和53)年から1992(平成4)年まで14年間発売され、2010年にはロッテ主催の「懐かしのチューインガム総選挙」で上位に選ばれ、翌年に数量限定で復刻するなど最近でも高い人気を誇る。

リリースには「爽やかなレモンの香りと噛み始めから口の中に広がるパワフルな酸味を楽しむことができます」と書かれているように、あの強烈な酸っぱさを覚えている人も多いだろう。
ちなみに「クエンチ(quench)」とは、癒す・抑える・鎮める・火を消すなど意味があるそうだ。

どちらも9枚入りのオープン価格で、想定小売価格100円前後(税抜)となっている。

40代以上ならば子どもの頃に慣れ親しんだ味を懐かしむことができ、若い世代にはもしかしたら新しい味として楽しめそうな今回の復刻。

ロッテは今回の発売について「お客様のご要望を受け、当時人気を博した懐かしい味の板ガム」を復刻したとしているが、具体的にはどうやって2商品が選ばれたのか? 要望すれば他の味も復刻してくれるのか? 担当者に聞いてみた。
 

コロナ禍の今は懐かしい味が喜ばれる

――具体的には、どんな「お客様の要望」があった?

弊社では、主にSNSやお客様相談室に寄せられるご意見を通じて、ガムに関する話題に注視しております。本品に限らず、販売休止となった板ガムを復刻してほしいという声は以前から挙がっており、具体的に挙がったフレーバーの中から商品化の検討をさせていただきました。


――復刻の狙いは?どうして今回の味を選んだ?

弊社では、ガムとして初の特定保健用食品「キシリトールガム」を発売したり、最近では鬼滅の刃ボトルガムを発売したりと、世の中のトレンドをとらえてチューインガムのリーディングカンパニーとして市場をけん引してまいりました。

昨今のコロナ禍を背景にお客様が「安心・定番」な商品を選ぶ傾向が強まっており、弊社としても一度は食べたことがある懐かしいフレーバーをご提供することでお客様に喜んでいただけるのではないかと考え、この度発売させていただきました。今回発売する「ジューシー&フレッシュガム」「クイッククエンチ―Cガム」は、特に人気のあったフレーバーということで、選定させていただきました。


――味や包装は当時と全く同じなの?

当時の味を再現するような品質設計にしております。包装仕様は変更ありません。原材料表示等の表示内容については、現在の法令に則り見直しております。
 

若い世代の方にも楽しんでもらえるのではないか

――ちなみに、お願いすれば他のガムも復刻してもらえる?

「復刻」はあくまでもガムのリーディングカンパニーとしての話題作りの1つです。世の中のトレンドをウォッチしながら、最適なタイミングで、その時にふさわしいフレーバーを提供できればと考えております。


――復刻商品について社内の反応は?

社内では、やはり当時を知っている世代の反応が高いですが、今般の発売をきっかけに本品を知った世代も美味しいとして好評です。若い世代のお客様にも一度試していただき、ガムのおいしさや楽しさを感じていただきたいと考えております。


――どんな人が買うと想定しているの?

発売当時を知る40代以上の方が購買層の中心になると想定しており、ぜひ懐かしい味・おいしさを楽しんでいただきたいです。また、この度の再発売に対するSNSの反響も大きく、若い世代の方にも楽しんでいただけるのではないかと考えております。
 

今回の復刻を受け、Twitterでは早速ほかのフレーバーも復活してほしいとの声がたくさん上がっていた。ロッテはSNSなどの意見をチェックしているというので、もしかしたらあなたが好きだった懐かしいガムも、そのうち復活するかもしれない。

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