アフリカのコンゴ民主共和国で流行が起きているエボラ出血熱。
世界で危機感が高まっています。
フジテレビ・上法玄解説委員と見ていきます。

エボラ出血熱が流行しているアフリカのコンゴ民主共和国では、感染の疑いが1000人を超えていて246人が死亡しています。

またウイルスの型によっても異なるんですが、エボラ出血熱は致死率が25~90%と非常に高く、感染経路としては感染者の血液などに触れた際、粘膜などから感染します。

空気感染はしないということです。

また症状を見てみますと、まず初期症状として発熱や頭痛など。
その後、嘔吐や下痢、悪化すると皮膚や胃などから出血するとみられるということです。

エボラ出血熱が流行している要因について、感染症に詳しい寺嶋毅医師は地域性を指摘しています。
「動物との距離が近い」「医療環境が乏しい」「遺体に触れる慣習」などが要因ということなんです。

一方で日本への影響については、国立健康危機管理研究機構は、エボラ出血熱が発生している地域は日本との直接の往来が限定的であることなどから「日本の一般市民が感染する可能性は低い」としています。

榎並大二郎キャスター:
日本で感染が広がる可能性低いという見解、これ上法さんどういうことですか。

上法玄解説委員:
毎年日本にやってくる外国人の数が増加の一途をたどっていますから、日本に入ってくる可能性はゼロではありません。ただ仮にエボラウイルスに感染している人が入国してきたとしても、日本ではすぐに感染しないと考えられています。
まずアフリカでの感染拡大の要因と言われているのが、ウイルスに感染した遺体を葬儀の際に素手で触る習慣があったことだとされているんです。日本ではむやみに遺体に触れないよう注意喚起がされていますし、速やかに火葬するのが一般的ですのでその点から感染拡大のリスクは低いと言えます。
また、致死率が高いウイルスは、一般的に世界的なパンデミックにはなりにくいといわれています。致死率が高いと症状が早期に劇症化したりして、感染者が起き上がれずに動き回れないといわれるからです。
人から人への感染が広がりやすいのは、致死率が低く毒性も低いウイルスです。症状が軽いので人々が動き回り、ヒトヒト感染が拡大していきます。
エボラの致死率が高い点からも、すぐにパンデミックが起こるとは考えにくいといわれているんです。

山崎夕貴キャスター:
過去にもアフリカでエボラ出血熱が感染拡大した例がありますけど、日本で感染者が確認されたことはありますか?

上法玄解説委員:
これまで国内で感染者が確認された事例はありません。ただ、感染が疑われ検査が行われた事例は何例も起きています。

遠藤玲子キャスター:
日本でエボラ出血熱は最も危険度の高い「一類感染症」に指定されていますが、水際対策はどうなっているんでしょうか。

上法玄解説委員:
現在、全国の検疫所では、コンゴやウガンダなど感染発生地域に滞在歴がある人が入国する場合に最大21日間の健康監視をすることにしています。毎日の体温測定など報告を求めていまして、万が一、発熱などの症状がある人が出た場合は、JIHS(国立健康危機管理研究機構)で迅速に検体の検査を行い、感染症の指定医療機関で隔離するなどの対応がとられています。

榎並大二郎キャスター:
まずは正確な情報を共有して、そして過度に恐れずに、ただ楽観視はせずにバランスよく冷静に見ていく必要があるということですね。