保育所などに通っていない子どもを毎月、一定時間預けられる「こども誰でも通園制度」が今月から全国の自治体でスタートしました。
子育て家庭にとってどんなメリットがあるのか、現状を取材しました。
富山市に住む佐幸由希さんです。
この日、1歳の長女咲奈ちゃんと一緒に、大沢野地区にある認定こども園を訪れました。
佐幸さんが利用したのが「こども誰でも通園制度」。
親の就業状況に関わらず、月に10時間を上限に保育園などに通っていない0歳から2歳の子どもを預けられる制度です。
普段は自宅で咲奈ちゃんをみているという佐幸さん、なぜこの制度を利用したのでしょうか。
*佐幸由希さん
「来月で子どもが2歳になるが人見知りが強くてこれから大丈夫かなと思っていた時にこの『こども誰でも通園制度』を知ってぜひ利用したいと思ったのがきっかけ」
お母さんと離れている間、咲奈ちゃんは1歳児のお友達と一緒に散歩に出かけました。
*クレヨン 吉野愛希先生
「普段家にいると大人との関わりが多いと思う『誰通』にくると同じ年代の友達と関わることができ、いいのではないか」
1時間後、スーパーで買い物を済ませた佐幸さんが戻ってきました。
こども誰でも通園制度は親子それぞれ、メリットがあるようです。
富山市は全国の自治体に先行して去年10月から制度をスタートしていて、今年2月末までにのべ172回の利用がありました。
今年度からは登録施設が新たに6カ所増え、21カ所となりましたが、入園児を迎える4月は、保育士不足を背景に受け入れを見合わせる施設もあります。
*佐幸由希さん
「次回の予約15日、空いていますか?水曜日だと思うんですけど」
*クレヨン 村上まゆみ園長
「水曜日なら大丈夫です」
佐幸さんが利用した認定こども園でも、保育士の数が十分ではなく、利用者を毎日受け入れられるわけではないといいます。
*クレヨン 村上まゆみ園長
「職員の数が足りないので部屋に余裕があるときに受入れができるという感じ。私も現場に入っていくという形しかいまはとれない」
今月から全国の自治体でスタートした「こども誰でも通園制度」。
富山市では先行して秋から始めています。
どんな場合の利用が多いかというと、保護者が病院に通う際に利用したり、一人の時間を確保してリフレッシュするといった目的で活用されているということです。
また、佐幸さんのように子どもを保育園の環境に慣れさせる目的で利用するケースのほか、入園前に複数の保育園をみて比べるおためし感覚で利用するケースもあると言います。
こうした保護者のメリットの一方、受け入れる側、保育施設の負担も懸念されます。
サービスの拡充と並行して、保育士の人材確保にも引き続き取り組む必要が あります。