家族や友人がお酒を飲みすぎる場合
家族や友人など、周囲の人がお酒を飲みすぎる場合の対応方法を尋ねられることがよくあります。「ここから先はやめといた方がいいんじゃない?」「途中で水飲んでちょっと一休みしない?」などの声がけは、おそらく誰もがやっていることでしょう。それで止められる程度ならば、周りもそこまで心配しませんよね。
きっと知りたいのは、声がけが意味をなさず酔い潰れてしまう人への対応でしょう。そうした場合、実は「手助けしすぎない」ことが大事です。
もちろん安全上、外で飲んでいる時に家まで送り届けるなどの対応は必要だろうと思います。しかし、家で飲んでいて一人で酔い潰れた場合は、嘔吐したときに気道が塞がらないよう横向きに寝かせた上で、あえてそのままにしておくといいかもしれません。
なぜなら、人は一番ひどく酔っている時の記憶がないのです。自分がどれだけ迷惑をかけたのか、すべて忘れてしまう。嘔吐した時に、周りの人がきれいに掃除をしてくれたり、洋服を着替えさせてくれたりしたことも覚えていないため、「自分はそんなにお酒でトラブルを起こしていないよね」と考えてしまいます。
家族が本人の代わりにいろいろやってあげる行為、例えば、あちこちの飲み屋で作ったツケをこっそり支払ったり、酔い潰れて仕事に遅刻する時に代わりに連絡してあげたり、なども原則的には避けた方がよいです。本人が恥ずかしい思いをして自分で釈明して初めて、自らのお酒の問題を認識できるんですよね。
そして、家族がアルコール依存症ではないかと気になっている場合は一人で抱え込まないことが大切です。地域の精神保健福祉センターなど、専門機関に相談することをおすすめします。依存症家族への支援は、依存症本人の治療と同じくらい重要なのです。
お酒をパーティーグッズにしていない?
こんなことを言うと、アルコール依存症の専門家から怒られてしまいそうですが、私は、お酒には「文化」として楽しむ側面があると考えています。
