「お酒はほどほど」がよいとは知りながら、つい飲みすぎて失敗してしまった経験を持つ人は少なくないだろう。そもそも「ほどほど」とは、どの程度の量なのか。そして「ほどほど」でストップするためのコツについて、依存症を専門とする精神科医の松本俊彦先生に話を聞いた。
「ほどほど」とは、どのくらい?
「お酒は、ほどほどに」とは、よくいわれる言葉です。では、「ほどほど」の量、つまり「適量」とはどのくらいだと思いますか?
個人差があるため画一的な線引きはできませんが、一般的な目安としては「純アルコール量20g」です。これは、アルコール度数15%の日本酒なら1合(180mL)、5%のビールだとロング缶1本(500mL)、43%のウイスキーならダブル1杯(60mL)、焼酎なら0.6合(110mL)、14%のワインなら1/4本(180mL)になります(女性は男性よりアルコールに影響を受けやすいので、これより少ない量を目安にする)。
では、どこからが「飲みすぎ」とされるのでしょう。厚生労働省が発表した健康日本21によると、純アルコール量に換算して1日平均60gを超える量を摂取する人が「多量飲酒者」と呼ばれます。この摂取量を毎日続けていると、割と早い段階でアルコールに関連する内臓疾患やアルコール依存症になるリスクが極めて高くなると言われています。
ただ、お酒が好きな人は「1日、日本酒1合まで」と言われると、暗い気持ちになってしまいますよね。
