近年、加速するデジタル化や生活環境の変化によって子供たちの集中力や自己調整力の低下が社会課題として指摘されています。

そんな中「座禅」と「音楽」で心と体の状態を整える取り組みが注目されています。

体育館に響くピアノの音色。

富山県高岡市の野村小学校で休日に開かれた特別な催し、親子で楽しむコンサートです。心地よさそうな表情とピンと伸びた背筋…。それには訳がありました。

*マインドフルネスコンサートを企画した 仏具メーカー・サカエ金襴 竹澤賢人さん
「お尻と膝、三点で三脚のように座ると 自然と姿勢がピンとなる。昔から、お坊さんがやっていた座禅で使われていたクッションの特性」

コンサートを企画した地元の仏具メーカー、二代目の竹澤賢人さんです。

*サカエ金襴 竹澤賢人さん
「今の子どもたちは、スマホやタブレット、ずっとデジタル環境の中で集中力や姿勢を親御さんが気にしている。仏具で社会課題を解決できないかと思った」

背筋を伸ばし、肩の力を抜いて瞑想する座禅。

古来、僧侶が使用してきた伝統的な仏具、坐禅蒲団から宗教色を消し、科学的な知見を踏まえて座禅専用のクッションを開発しました。

そして、コンサートにはアメリカを拠点に活動するマインドフルネスの専門家が講師として招かれました。

*親子マインドフルネス研究者 ペンシルベニア州立大学在籍 鈴木健斗さん
「音に集中して、どんな体の感覚があるか、気づきながら聞いてください」

姿勢を正すことで得られる深い呼吸が疲れた脳を癒し、「今、ここにいる自分」の状態に気が付くマインドフルネスを体感するのがコンサートの狙いでした。

*参加した児童インタビュー
「背筋が伸びると気持ちいい」

「座ってみて、とても気持ち良かった」

「リラックスできた」

*参加した保護者
「情報があふれているので、疲れたり、混乱したり、いろんな気持ちが出てくる。そういう時こそ、これを思い出して冷静に判断したり、穏やかに過ごせれば」

「1日5分くらいでも瞑想するのが、大事だと思った」

*親子マインドフルネス研究者 ペンシルベニア州立大学在籍 鈴木健斗さん
「今この瞬間の自分の呼吸に意識を向けてみる。副交感神経が高まり、リラックス効果がある。生演奏を聴くことによって、心拍変動が同期する。身体ベースで親子の絆が育まれる効果がある」

座禅で音楽を聞くことで「今、ここにいる自分」を意識し、心と体の状態を整える…。

参加した親子を癒す特別な時間となったようです。

座禅を導入しているホテルなど近年、マインドフルネスを体感してもらおうとリゾートホテルなどが座禅を導入する例も増えているということです。

姿勢を正して、スイッチを切り替える、日常生活に座禅を取り入れてみるのもいいかもしれませんね。

富山テレビ
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