富山市に住む小学5年生の女の子は、大人顔負けのドラムテクニックを持っている。北陸の子どもによるコンテストで2連覇を達成し、夢はプロのミュージシャン。そのスゴ技の背景には生まれる前からつながる音楽との縁があった。

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体操教室がなくなってドラムと出会う

富山市在住の広清奏(ひろせかなで)さん、小学5年生。愛称「なでこ」さん。

なでこさんがドラムを始めたきっかけは、コロナ禍だった。それまで通っていた体操教室が閉鎖となり、個人でできる習い事を探したところ、ドラム教室にたどり着いた。小学1年生のことだ。以来、レッスンを重ね、腕を磨き続けてきた。

北陸のキッズコンテスト2連覇、得意技は「ダブル」

なでこさんの実力は、すでに周囲の大人たちを驚かせるレベルに達している。北陸の子どもによるコンテストでは2連覇を達成。サミーミュージックスクールでレッスンを担当するサミー先生も「バッチリ。前よりも音色のバランスが良くなったかな」と目を細める。

なでこさんの得意技は、バスドラムをひと踏みで2回打つ「ダブル」。大人のドラマーでも習得に時間がかかる難度の高い技だ。

音楽への向き合い方も独特である。曲を聴いたとき、フレーズがそのまま頭に入ってしまうのだという。サミー先生はその感覚をこう表現する。「曲を聞いたときにもう歌を覚えるような感覚で、ドラムのフレーズ全部頭に入ってしまうタイプなんで。カラオケを歌っている感じですね。ドラムで」

自宅には電子ドラムもそろえており、音源を聴きながら日々練習を重ねている。

お腹の中でリズムを刻んでいた? 元バンドマンの母が明かす"運命"

じつは、なでこさんとドラムの縁はもっとずっと前に始まっていたかもしれない。

そう語るのは母の万希(まき)さんだ。万希さん自身、若い頃に多くのライブをこなしてきた元バンドマン。妊娠中はロックやパンクを胎教として聴かせていたところ、お腹の中から激しいリアクションが返ってきた。

「お腹にいる時から音楽いっぱいロックとかパンクとか聴かせていたんですけど、すごいお腹をポコポコボコボコ蹴ってきて。それがもうすごい高速でダダダダダダダダとかって蹴るもんだから、これはサッカー選手か、もしくはボクシングかドラマーだね、みたいな感じで話してたら、ドラマーになりました(笑)」

産まれる前から導かれるようにドラムへと向かったなでこさん。音楽好きの母のもとで育ち、その才能は着実に開花しつつある。

「高校生ぐらいにはバンドを組みたい」、夢はプロのミュージシャン

なでこさんの夢は、プロのミュージシャンになることだ。将来はバンドを組みたいと考えており、「ギター、ベース、キーボード、ボーカル」とメンバー構成もすでに思い描いている。時期については「高校生ぐらいじゃないですか」と、照れながらも力強く答えた。

母の万希さんは、娘への思いをこう語る。「ヴォーカルとギターとベースまではライトが当たるけど。ドラマーってあんまりライトが当たらないので。ちょっと演奏で輝く、ライトが追ってきてくれるようなドラマーになってほしいなと思います」

なでこさんは現在、SNSで演奏動画を発信しながら各地でのライブ活動にも取り組んでいる。3月29日(日)午後2時からは富山市内のカフェ「Trieno」での合同ライブに参加する予定だ。幼いころから体の中に宿っていたリズムが、富山のステージでまた鳴り響く。

(富山テレビ放送)

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