3つ目はアキレス腱を伸ばす「かかとふくらはぎストレッチ」です。

かかとに引っ張り刺激を与えながら、鍛えづらいアキレス腱を強化します。

かかとふくらはぎストレッチ

かかとふくらはぎストレッチ
かかとふくらはぎストレッチ

【かかとふくらはぎストレッチ​】
(1)正座をした状態から右ひざを立て、両手の親指で足首のつけ根を押すようにしてかかとを床に固定
(2)その状態で前屈し、胸で太ももを床に向かって10秒押す
(3)左側も同様に行う

かかとに圧力を加えて強靭なかかとを作ると共に、ふくらはぎとかかとの後ろについているアキレス腱をしっかり伸ばします。

しゃがんだ時にかかとが浮く人はかかとへの刺激が足りていません。かかとは全身を支える土台であり、地面との接触状況を脳に伝えて体のバランスを保つ制御装置でもあります。

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

最近は真っすぐ走れない子供も増えています。この原因もしゃがめないリスクと関係があります。

しゃがんだ時にかかとが浮いてしまう子供は、バランスを保つためにヤンキー座りのように足を外側に開く癖があります。この動作を繰り返すと、ももの外側の筋肉ばかりが過度に発達し、内側の筋肉との筋力差が生じます。その結果、外側の筋肉が内側の筋肉を引っ張り、ガニ股走りになったり、走行時の方向のずれが生まれます。

さらに、かかとが不安定だと「利き足」による筋力の左右差も大きくなります。筋力差が顕著になると、真っすぐ走っているつもりなのに曲がってしまうのです。

真っすぐ走れない、走り方がぎこちない、といった症状は決して個性や運動音痴で片付けてはいけません。

大事なのは早期発見・早期対応です。小学校低学年くらいの段階であれば適切なトレーニングによって比較的短期間で改善が期待できます。

まずは基本となる「かかとを床に着けてしゃがむ」トレーニングをやってみてください。子供の体に起きている変化を重要なサインと捉え、今後の健やかな成長支援に繋げてほしいと思います。

『しゃがめない人は不健康になる』(自由国民社)

高林孝光
アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長。はり師・きゅう師・柔道整復師の資格をもつ。アスリートに最大限のパフォーマンスを発揮させる「運動機能評論家」。主な著書に「しゃがめない人は不健康になる」(自由国民社)、「足が速くなる解剖図鑑」(エクスナレッジ)、「身長は伸びる」(自由国民社)などがある。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院のホームページ
https://www.hiza2.com

高林孝光
高林孝光

アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長。1978年東京都生まれ。はり師・きゅう師・柔道整復師の資格をもつ。アスリートに最大限のパフォーマンスを発揮させる「運動機能評論家」。体調に不安を抱える人のほとんどがしゃがんだ時にかかとが浮いてしまう「かかと浮き現象」を日本で初めて発見。雪印メグミルクの「かんたん骨(コツ)体操」の考案・指導者。成長期応援サプリ「GPCワン」アンバサダー。よみうりカルチャー北千住講師。主な著書に「しゃがめない人は不健康になる」(自由国民社)、「足が速くなる解剖図鑑」(エクスナレッジ)、「身長は伸びる」(自由国民社)などがある。