立憲民主党の古賀千景議員は15日、参議院決算委員会で質問に立ち、「経済的に厳しい子が自衛隊に行く」などと持論を展開した。
答弁に立った小泉防衛大臣に「事実誤認だ」と反論された古賀議員は「発言を撤回する」と述べ、謝罪した。
古賀議員は、防衛省・自衛隊がインターネット上の「キッズサイト」に掲載するとともに全国の小中高校などへ冊子としても配布している「まるわかり!日本の防衛~初めての防衛白書~」を取り上げ、配布冊数や冊子の内容について松本文科大臣や小泉大臣に質した。
大学卒業以来約30年にわたって福岡県内の小中学校に勤務し、日教組の特別中央執行委員も務めた経験を持つ古賀議員は、「学校における平和教育の大切さに」ついて小泉大臣に質す中で、「私も教えた子がいっぱい自衛隊にいるんです。いっぱい苦しんでますよ。でも、分かってほしいのは、自衛隊に行く子供たちって、経済的に厳しい子どもたちが行くんですよ。豊かな子どもたちは、自衛隊とかなりませんよ」と自説を展開した。
直後、委員会の場がざわつくと、雰囲気を察したのか古賀議員は「失礼しました。訂正します」と一言述べたうえで、「でも本当に、そこに生活の厳しい子供たちが生きていると。(自衛隊は)安定した職だというところ、そこは分かってほしい。苦しんでいるところで。そのことは、まず申し上げます」と続けた。
そして、「まるわかり!日本の防衛~初めての防衛白書~」が、北朝鮮・中国・ロシアの軍事動向を取り上げていることを挙げたうえで「日本が位置する地域は安全とは言えませんと書かれている」と述べ、小泉大臣に対し「学校には北朝鮮・中国・ロシアの子どもたちも通っている。この子どもたちの目にこれが触れた時にどのような傷を負うか、そのことは配慮をなされたのか」と質した。
答弁に立った小泉大臣は、古賀議員に対し「近隣の国々に対する配慮という前に、自衛官の子どもたちへの配慮に欠ける発言だったのではないか」と指摘した。
続けて、「自衛官の子供たちは、みんな貧しい家庭の子しかいないと、こういった形で言われたが、全くそういうことはない。事実誤認だと思う。それこそ、まさに一面的な自衛官、そして自衛隊の家族に対する見方なのではないか」と強い口調で反論し、「近隣諸国の子供たちに配慮をと言うが、自衛官の子どもたちも学校通っている。そういったことに対する配慮や、子どもたちの環境に対する理解をより広く広げることが、まず最優先なのではないか」と、古賀議員をたしなめた。
小泉大臣の指摘をうけ、古賀議員は「発言が申し訳なかったです。それは撤回させていただきます。申し訳ありませんでした」と謝罪した。
