衆院選を受けた第221特別国会が、2月18日召集され、高市早苗首相が衆参両院の本会議で第105代首相に選出された。第2次高市内閣は発足後、2026年度予算案の早期成立を目指すが、舞台裏では、歴史的な圧勝で大量に発生した“高市チルドレン”達が、新人議員として緊張の国会デビューに備えていた。

66人の“高市チルドレン”誕生

特別国会初日の2月18日、午前8時に国会議事堂の正門が開かれると早朝から集まっていた新人議員たちが、念願の国会に足を踏み入れた。

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北九州市の中心市街地を抱える福岡10区で初当選した自民党の吉村悠さんもその1人だ。「日本を前に進める。そのために北九州を前に進める。実績を1つ1つ積み重ねていきたい」。

同じく自民党の三原朝利さんは、福岡9区で落選したが、高市人気を追い風に比例で復活。念願の初当選を果たした。

自民(九州比例で初当選)三原朝利衆院議員
自民(九州比例で初当選)三原朝利衆院議員

「まだ、1年生議員ではありますが、市議会議員という経験もありますし、とにかく即戦力として地元のため、国のために働く人間でありたい」と抱負を語った。

「不用意な発言に気をつけて」

特別国会召集を翌日に控えた2月17日。自民党本部では、新人議員の研修会が開かれていた。

これまで新人教育は、各派閥が担ってきたが、『政治とカネ問題』で、ほとんど解散したため、党本部が主導する形になっている。

今回の特徴は、なんと言っても総勢66人も誕生した“高市チルドレン”と呼ばれる存在だ。まず、注意されたのは、『不用意な発言に気を付けること!』。特に、今回は、自民党が単独で3分の2(310議席)を超える316議席を獲得するという、歴史的圧勝(1つの政党が単独での3分の2超を獲得するのは戦後初)を果たしたこともあり、油断すると『奢っている』と厳しい批判を浴びかねないため、党として最初にを刺したのだ。

研修を終えたばかりの吉村さんに感想を聞くと、「議員としての心構えをしっかり教えて頂いた。まだ複数回あるということだが、また気持ちをしっかり引き締めさせて頂きました」と神妙な面持ちで、浮かれた様子は全くなかった。

新人議員の基本は挨拶回りから

研修を終え、吉村さんが向かったのは、議員会館。

「いっぱい書類が来てる」。これから東京での仕事の拠点となる場所だ。「今からここで仕事をしっかりしていく。いろんな方とお会いして勉強させて頂きたい」。

衆院議員としての第一歩を踏み出した吉村さん。早速、同じ福岡選出の先輩議員の部屋を訪ね挨拶。

福岡2区選出の鬼木誠さんからは、「国会も地元活動も、どっちも全力みたいなのが大事やけん。議会のこととか事務的なことは、僕でも事務所でもいつでも聞いて下さい」と心強いアドバイスを貰った。

その後も関係各所へと足を運び、挨拶回りを続けた吉村さん。1年生議員として文字通り走り回る日々のスタートだ。

一夜明け、自らのイメージカラーという紺色のネクタイを締めて初登院した吉村さん。

緊張した面持ちで、憧れの議員バッジを胸につけた。

「非常に重たいバッジをつけさせて頂いた。朝から晩まで地域の声を聞かせて貰ったのが私の財産なので、その声を『絶対に実現するぞ』と気持ちを新たにしています」。

参政党から出馬 いよいよ国政へ

今回の衆院選で15議席を獲得した参政党。

元官僚で佐賀市長も務めた木下敏之さんが、比例九州ブロックで初当選を果たした。

「身の引き締まる思いです。私は農林水産を担当しろと言われましたので、元々、古巣の農水省の仕事です。少しでも食糧自給率が上がって、将来が安心なようにしていきたい」。

大躍進の『チームみらい』

一方、今回の選挙で大きく躍進した『チームみらい』では、比例九州ブロックで、古川あおいさんが初当選した。

「改めて国会議員として、第1歩を踏み出すんだなと。AIやテクノロジーを活用して、日本の行政サービスを便利にして欲しいとか、皆様の声に応えられるよう選挙時に掲げていた公約をしっかり実現していきたい」。

2月18日に開会した特別国会の会期は7月までの150日間で、18日中に発足する第2次高市内閣は、2026年度予算案の「年度内成立を諦めない」として、3月末までの成立も視野に審議を迅速に進める方針だ。

(テレビ西日本)

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