イチゴの栽培を通じて、自立に向けた成長を後押しします。
取り組みに活用されているのは「ものづくり」や「農業の現場」でも進化するAIです。
福岡市の南福岡特別支援学校で18日に行われたイチゴの収穫。
真っ赤に熟したこれらのイチゴは、中学・高等部の生徒たちが育てたものですが、実は校内の意外な場所で栽培された“特別なイチゴ”なんです。
その場所というのが、渡り廊下です。
フローリングの上に設置されているのはAI(人工知能)を搭載した栽培キット。
温度や光の管理など一部の作業が自動化され、身体に障害がある人にも栽培しやすくしたスマート農業です。
さらに、外出が難しい生徒も挑戦できるようにと室内に設置されました。
◆高等部の生徒
「電動で水やりができるのが便利だと思います。栽培キットがあればこういう仕事(農業)をやってみたい」
特別支援学校にスマート農業を導入するこの取り組みは、福岡市と農業の自動化機器開発を手がける企業による共働事業として初めて実施されました。
生徒たちは去年12月から約2カ月間、水やりをしたり受粉させたりと、手間ひまをかけて育ててきましたが、とくに力を入れたのが…。
◆高等部の生徒
「おいしくなってね、いい子いい子」
イチゴへの声かけです。
「おまじない」のようですが、イチゴの成長に欠かせない二酸化炭素を言葉とともに吹きかけることで成長を促す工夫も取り入れました。
◆高等部の生徒
「農業はあきらめがち、『できた』『おいしかった』経験は今後に活かしたいし、手段として知れることは可能性が広がる、希望が見えたことはすごくよかった」
福岡市は今後も障害がある子供たち自立につながる仕組みづくりを模索していくということです。