特集は目の病気についてお伝えします。
初期症状が花粉症と似ている「ぶどう膜炎」という目の病気があります。
目の中に炎症を起こす病気で、そろそろ症状が出始める花粉症だと思って放っておくと視力が低下したり、最悪の場合は失明の恐れもある病気です。
この目の病気「ぶどう膜炎」がどんな病気なのか専門の医師に聞きました。

(患者)
「充血を繰り返してきたので」
「普通だったら直ぐ治るんですけど、また繰り返すから」

(患者)
「オタマジャクシというか、なんかこうクラゲというか、そういうのがいっぱい出てくる」

年間約5万人が発症しているというぶどう膜炎について、宮崎市の専門医・杉田直院長に話を聞きました。

(杉田医師)
「簡単にいうと、目の中に炎症を起こす病気です。目の表面ではなくても、完全に眼球の中ですね。例えば、結膜炎は全部表面なんです。ぶどう膜炎というのは、とにかく目の中に炎症を起こす病気です。」

目の中に入る光の量を調節する虹彩やピントを調節する毛様体、それに網膜に栄養を与える脈絡膜の総称がぶどう膜と呼ばれ、この部分に炎症を起こす病気がぶどう膜炎です。

(杉田医師)
「原因はすごい多岐に渡っていて、1つは感染症です」

ウイルスや細菌、それに寄生虫やカビなどに感染し、それらが血液中を循環し目に行くことでぶどう膜に炎症を引き起こします。

(杉田医師)
「あとは非感染性ぶどう膜炎というのもあって、それはベーチェット病とか、サルコイドーシスとか、いわゆる自己免疫疾患という病気があるんですけど、そういうので起こります。」

(杉田医師)
「飛蚊症、なにかが飛んで見えるとか、ゴミが飛んで見えるとか、オタマジャクシみたいに見えるとか… もう1つはかすみです。なんとなくかすんで見えない」

目が激しく充血するのも症状のひとつ。
アレルギー性結膜炎いわゆる花粉症による充血と区別がつきにくいため、発見が遅れることもあるということです。

(杉田医師)
「(花粉症は)目の表面に炎症を起こして充血なりを起こす一方で、ぶどう膜炎はやっぱり充血はあるんですけど、その充血は目の中の炎症が原因となります。パッと見た目が全然わからないと…」

また多くの場合、視力が低下するというぶどう膜炎。
治療をせずに放っておくと最悪の場合、失明する恐れもあるということです。

3カ月前にぶどう膜炎を発症したこちらの男性。

(患者)
「充血しては治りを繰り返していたのでおかしいと思って、眼精疲労みたいな痛みは若干あったんですけど、ぶどう膜炎なんて知らないので、治るやろうみたいな感じでいた」

ぶどう膜炎の治療方法は抗炎症薬、いわゆるステロイドをその人の効き方にあわせて投与していくことが基本だということです。

(杉田医師)
「最初は目薬、目薬が効かない人は目の注射をします。それでも効かない人は飲み薬とか点滴とか、どんどん薬を強くする」

5年前にぶどう膜炎を発症し、病院を転々としながら治療を続けてきたというこちらの女性。

(患者)
「あなたのは治らないのよって言われて、注射と点眼しかないのよと言われて、ここにすがる気持ちで来た」

ぶどう膜炎の専門医が少なく、正確な診断を受けられる環境が少ないのも症状が長引いてしまう要因のひとつです。

(杉田医師)
「一生このままということは絶対ないと思います。どこかのタイミングでゆっくり良くなると思いますから、今はちょっと我慢かなと思いますね。」

感染症や自己免疫疾患などが原因となって発症するぶどう膜炎。
現時点で直接的な予防法はなく、異変を感じたら直ぐに眼科を受診することが重要です。

(杉田医師)
「飛蚊症とか充血とか、あるいはかすみですね、そういうのがある場合はすぐ眼科に行くことが重要です。ぶどう膜炎はとにかく再発が多く、なかなか治りにくいやっかいな病気ですから、診断されたら専門医の先生のところにいって治療を受けることをおすすめします。」

ぶどう膜炎は今は予防の方法は無く、症状に気付いたら直ぐに眼科を受診することが大切です。
目の充血やかすみ、目の前に何か飛んでいるように見える飛蚊症などの症状がある場合、すぐに眼科を受診することが大切だと杉田医師は話していました。

テレビ宮崎
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