出勤途中や帰宅途中に駅や店で女性の下着を撮影する盗撮行為を繰り返した元静岡県警の男の裁判が2月12日から始まり、検察は拘禁1年を求刑した。

盗撮を繰り返すこと100回

性的姿態等撮影罪で起訴されているのは静岡県警察本部 交通部 交通規制課に所属していた元警察官の男(36)だ。

男は在職中、静岡県内の駅や店で盗撮を繰り返し、女性の下着を撮影した罪に問われていて、2月12日の初公判では「誤りはありません」と起訴内容を認めた。

静岡地裁
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検察側の冒頭陳述によれば、男は2023年秋頃に静岡市内での勤務となり、通勤手段が車から電車へと変わったことにより、駅などでスカート姿の女性を目にする機会が増えたため、盗撮に興味を抱くようになったという。

そして、翌2024年春頃になると、「AVみたいな盗撮をしてみたい」などと考えるようになり、出勤途中、駅の上りエスカレーターにおいて、女子高校生のスカートの中をスマートフォンで撮影した。

以降、約1年半の間に男が盗撮を繰り返すこと少なくとも約100回。

男は2025年11月、帰宅途中に盗撮していたところを通行人に目撃され、現行犯逮捕されたが、押収されたスマートフォンには複数の盗撮動画が保存されていた。

盗撮には無音カメラアプリを使用

裁判は即日結審したが、検察側は論告の中で、男が被害者に気づかれないよう無音カメラアプリを使用し、未成年者を含むスカート姿の女性を狙っていたことから「性的自由を無視した大胆悪質な犯行」と指摘。

また、見ず知らずの男のスマートフォンに下着の映像を保存されていた被害者の精神的苦痛は大きく、「犯罪を取り締まり、法を遵守する強い倫理観や責任を求められる警察官という身分でありながら、自らの性的欲求を満たすためだけに盗撮行為を繰り返しており、酌むべき事情はなく、短絡的かつ身勝手な動機にも酌むべき事情はない」と非難した。

その上で、「警察職務の公正に対する国民の信頼を大きく侵害するものであり、再犯のおそれも否定できない」として拘禁1年を求刑している。

これに対し、弁護側は一部の被害者とは示談が成立し、男が反省の意を示していることを挙げ、執行猶予付きの有罪判決が妥当と主張した。

判決は3月12日に言い渡される。

なお、男は静岡県警から減給処分を受け、その後、依願退職している。

(テレビ静岡)

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