家庭料理の定番、カレーライスは、物価を読む“バロメーター”だ。野菜やコメなど、あらゆる食材が高騰する中、現材料や水道光熱費などの価格(全国平均)から算出する『カレーライス物価』が、過去10年で最高値を更新した。一体、どこまで値上がりするのか?

コメと猛暑で『カレーショック』

一食で、肉や野菜をたっぷり食べられるカレーライス。その手軽さから、食卓の心強い味方として愛され続けてきたが、物価高騰の影響がカレーにも及んでいる。

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国内最大手の信用調査会社『帝国データバンク』は、2026年2月10日、家庭でカレーライスを調理する際に必要な原材料や水道光熱費を基に算出し、食卓に与える物価高の影響を可視化した『カレーライス物価』を発表した。

2025年の1食あたりの平均は、349円と前年より47円アップと、4年連続で前年を上回り、過去10年間で最高値となった。

福岡市のスーパー『エムズ美和台店』。店長の久松浩一さんは、「タマネギは、前の年に比べて1割から2割くらい割高。大きさも小玉傾向。ジャガイモも同様で1割から2割ほど値上がりした」と話す。

2025年のカレーライス物価は、夏場の猛暑や冬場の低温の影響で野菜の収量が見込めず、平年を大きく上回る高値が続いた。また、輸入牛豚肉の価格も円安やアメリカ産の価格上昇を背景に値上がりが続き、価格の高止まりが続いている。

更にカレーのルーも、メーカーによる価格改定で値上がりし、“カレー具材”が全般的に高値で推移する要因となった。

中でもコメ価格の記録的な高騰の影響が大きく、記録的な『カレーショック』の要因となった。

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こうした状況を受け、買い物客も「以前はたくさん作ってタッパーに入れたりしていたが、今は1食分。たまの贅沢、特別な日に食べるみたいな感じ」。

「ブロッコリーや水菜を足して、ちょっと嵩増し」するなど、安くて簡単な定番料理から一工夫しながら食べる、ちょっと贅沢なメニューに変わりつつあるようだ。

『第2次カレーショック』の見通しも

私達の食卓を直撃する『カレーショック』。

2026年もコメをはじめ、物価全般の上昇が予想されており、帝国データバンクでは、2025年5月頃の水準に続く『第2次カレーショック』が本格化する可能性もあると予測している。

(テレビ西日本)

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