8日に投開票が行われた衆議院選挙では自民党が316議席を獲得し歴史的圧勝をおさめました。数の力で政権基盤を強固にした高市首相は消費税減税や憲法改正などの政策をどう実現させるのか。一方、選挙で惨敗した中道改革連合は体制をいかに立て直すのか、永田町取材で定評があるジャーナリストの鈴木哲夫さんが今後を展望します。
自民大勝「世論を読み切れてなかった」
出口麻綾キャスター:
さっそくですが、今回の選挙結果についてはどのように受け止めていますか。
鈴木哲夫さん:
正直言って自民党と維新で300ぐらいではないかという取材とか、「選挙の神様」なんていう人を取材して、あと自分の体感ですね。実際取材に行ってそれぐらいと思っていたので 正直ここまで民意が自民党単独で310を超える、3分の2を超えるというのは私は想像できなかったし、自分が世論を読み切れなかったっていうのはとてもありますね。
出口キャスター:
哲夫さんにとっても想定以上の結果だったということですね。
鈴木さん:
それくらい高市さんの一つの流れができたんだろうなと思いますけどね。
消費税減税は「高市首相の最初の関門」
出口キャスター:
今後、さまざまなことが決められていくと思います。これからの高市政権のポイントをいくつかうかがっていきます。まずは一番上ですね、食品への消費税 2年間ゼロ。実現できるかどうか、いかがでしょうか。
鈴木さん:
これは、この夏までに方向性みたいなものをしっかり決めたいと言っている。ところがこれ、自民党の中に財政再建派のベテランとかいっぱいいるんですが、そういう人たちは「いや、そんなに消費税減税、 簡単にはどうなのか」と今でも言うんですね、取材をすると。この辺をどういうふうに高市さんがまとめていくか、国民会議を作ってということだけど、消費税減税は国民がもう3年越しで期待している話だからせっかく(議席の)3分の2があるなら、僕はスピード感を持ってやっていいと思う。でも党内にはまだ反対がある。 僕はこれが最初の高市さんの関門だと思います。今度の選挙はイメージ選挙が非常に強かった。具体的な政策がなかなか議論にならなかった。その中の1つですから、これを本当にやれるのかどうかというのはポイントだと思いますね。
憲法改正 議論の行方は
出口キャスター:
消費税減税は 国民の期待も高いですからね。そして 2つ目、憲法改正についても意欲を示しています。
鈴木さん:
憲法改正は高市さんが前から言ってきたことだし、安全保障については非常に保守的な考えを持っています。3分の2ある以上、僕はこれをやると思うんですね。今は「謙虚に、謙虚に」と言っているけれども、3分の2あるんだから謙虚にやらないかと言ったら、それはないと思うんですよね。これは国民的議論が必要になってくると思いますね。
中道「マイナスからのスタートに」
出口キャスター
一方、きょう(12日)に代表選が告示された中道改革連合は選挙で惨敗しました。中道の今後についてはどう見てますか。
鈴木さん:
あす(13日)に代表選挙があります。私もこれに立ち会うようになってるんですが、 やはり中道なかなか厳しいですね。(自民が)ワーッと大きく316取って流れていく中で、 誰がこれにブレーキをかけていくのか。それは野党ですから、そういう意味では中道は代表に誰を選び、そしてこの間、政策論議なんかも十分にやってないので、それもゼロからやっていくっていう、まさに「マイナスからのスタート」だけど、野党としての矜持を見せないとダメですよね。ここはブレーキ役として、やっぱり中道はがんばるしかないんじゃないですか。
出口キャスター:
存在感を示していけるかというところにも注目ですね。今後の政権運営、そして野党の動きにも注目していきたいと思います。
(2026年2月12日放送「報道ワイド 記者のチカラ」より)