福井県大野市にある荒島岳(標高1523メートル)山頂付近で2月10日、男性が死亡しているのが見つかり、兵庫県から単独で登山に訪れ行方が分からなくなっていた67歳の男性と判明した。山岳ガイドは「厳冬期の登山にあたっては慎重、かつ綿密な登山計画や天候予測が必要」と注意を呼び掛けている。
家族から「戻って来ない」と届け出
身元が判明したのは、7日から単独で荒島岳に登っていたとみられる兵庫県伊丹市に住む男性(67)。死因は低体温症だった。
男性は7日から登山に訪れていて、家族から兵庫県警に「連絡が取れない」と届け出があった。
8日夜に兵庫県警から連絡を受けた福井県大野署が消防とともに捜索を開始。男性はGPSを所持していたため、その位置情報を元に捜索を進め、防災ヘリコプターが10日正午前に山頂付近で倒れている男性を発見。その場で死亡が確認された。着衣の乱れや外傷はなく、雪の上に横たわるように倒れていた。
その後、警察が遺体の身元について捜査を進め、連絡が取れなくなっていた男性と判明した。
山岳ガイド「十分慎重、かつ綿密に」注意喚起
荒島岳では、2025年2月にも単独登山をしていた石川県の60代男性が山頂付近で滑落。今回と同様、低体温症で死亡した。
荒島岳でガイドを務める荒島愛山会の脇本浩嗣会長は「遭難者が登山した当日の2月7日は、日本海側に大雪予報が出され十分注意するよう報道がなされていた。そうした中で単独登山し、遭難してしまった」と指摘。その上で「厳冬期の登山にあたっては、冬山装備はもちろんのこと、登山計画や天候予測など十分慎重、かつ綿密に、何よりも安全第一に登山・下山しなければならない」とし、今後も注意喚起していきたいとしている。
