江戸時代、永平寺町松岡地区に77年ほど存在した松岡藩。地元住民もあまり知らないこの松岡藩の歴史を学ぶ講座が11日、永平寺町で開かれました。

永平寺町松岡神明にある通りには、かつて松岡藩の城下町だった面影が残っています。その一つが「鍵曲がり」などと呼ばれる直角に折れ曲がった曲がり角。街に敵が攻め入ってきた際、弓矢や鉄砲から身を隠すために作ったとされています。
  
そんな地元住民にもあまり知られていない松岡藩を歴史を講座で伝えたのは、町内の文化財を調査する永平寺町職員の南洋一郎さんです。
     
松岡藩の初代藩主松平昌勝は、父で福井藩3代藩主・忠昌の死後、藩の領地の一部を与えられました。永平寺町松岡地区を中心に、現在の永平寺町全域や福井市、坂井市などの一部を領地とし、独立当初は旧越前国で二番目に広い領地を持つ藩でした。

南さんによると、昌勝が整備した城下町は町の内外両方からの攻撃を完璧に防御できる、まさに“最強の町”。「鍵曲がり」など外からの攻撃に備える道のつくりや自分の館の近くには武士以外の身分の者を住まわせず、堀を隔てて町人街を配置させるなどの工夫が凝らされているということです。
 
南さんは「松岡の城下町を発掘する機会が今までなかった。きちんとした発掘ができると、松岡の城下町の跡が出てくるのではないか」と話していました。
     
講座を受けた住民は「松岡に住みながらこういった歴史を知らず、初めて勉強した。またこういった機会で松岡をみんなに知ってもらい、活性化できれば」と話していました。
      
永平寺町には博物館がないため、町は今後も講演会などで松岡藩の歴史を広めたいとしています。

福井テレビ
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