カフェではエイズキャリアの猫への理解を広めるため、様々な取り組みが行われている。
店のSNSではカフェに在籍する猫の魅力とあわせて、猫エイズに関する正しい知識を発信。スタッフとカフェの猫とのコミュニケーションを届けるライブ配信も行われている。
エイズキャリアの猫のありのままの姿を見てもらい、普通の猫と変わらないことをアピールする狙いだ。
さらに2号店では1カ月ごとに1匹をとにかく“推しまくる”「推しにゃんプロジェクト」を実施。
期間中はSNSでの猛プッシュに加え、その子にちなんだグッズなども販売している。
また、対象の猫を撮影し自身のSNSにアップをすると、情報発信のお礼として猫のおやつやポストカードをプレゼントするといった取り組みも。
「とにかくまず知っていただくことが大事なので、SNSを重視して今は活動しています」
「たくさんの幸せをもらった」
エイズキャリアの猫を譲渡につなげるため、元々、赤字覚悟で開いたという2号店。オープン当時は1号店と比べると来店数に大きな開きがあった。しかし、現在では2号店の雰囲気が好きで訪れるお客さんも増えてきた。
星野さんはそんなお客さんとの関わりの中で、印象に残っているエピソードがあるという。
「1号店がいっぱいで2号店に来たお客さまだったのですが、ある猫に一目ぼれしたご夫婦がその子を引き取ってくださいました」
最初はエイズキャリアの猫ということで不安を感じていたというが、その後は「愛らしい姿をいっぱい見せてくれて、今は楽しく暮らしています」といったうれしい報告もあった。
しかし1年半ほど前、その猫が虹の橋を渡ったという知らせが届いた。
夫婦が引き取ってから3年ほどがたったころの出来事だったが、「この子を幸せにしたいと里親になりましたが、たくさんの幸せをもらったのはこちらのほうでした。短いように思いますが、とても濃く満ち足りた3年間でした」と話していたという。
保護猫カフェをなくすことが目標
すべての子に一生の家族を見つけてあげたい…。そんな思いの下、「保護猫カフェさくら」では今後も様々な企画を考案中だ。
「猫エイズキャリアの猫が置かれている現状や、正しい飼い方を知ってもらうためのセミナーや、保護猫に興味を持ってもらえるようなワークショップなどを企画中です」
「保護猫を迎えることが当たり前な世の中になってほしい」と話す稲垣院長は、最後に今後についても語ってくれた。
「多くの人に理解が広がり、うちみたいな保護猫カフェが必要なくなることを最終目標にして、これからも尽力していきたいと思っています」
(画像提供:保護猫カフェさくら)
