今回の衆院選で初めて「比例」の候補として戦った自民党の田畑裕明氏。自民党公認でありながら地元の後ろ盾がない田畑氏の選挙戦を振り返ります。

*自民 比例 田畑裕明氏
「富山のことは富山のもんに任せていただきたい」
6期目を目指し、「無所属」で出馬するとした田畑氏。しかし、わずか4日後…。

「私は今回の衆議院選挙、比例区、自民党公認として出馬という判断に至った」
「比例代表」への転出を表明しました。
この数年、田畑氏は謝罪を繰り返してきました。

2022年、旧統一教会問題。「今後団体との関係は一切持ちません」

2024年、政治資金・裏金問題。「心からお詫びを申し上げたい」

2024年、「ご入金のみ」パーティー。

「人間、田畑裕明として、向き合ってまいりました。あらゆる手段を通じて、信頼回復に取り組んでまいります」
信頼回復に取り組むと述べたわずか4カ月後には。

2024年、不適切党員登録問題。「管理が不十分だったと猛省しております」
*自民党富山市連 藤井大輔支部長
「田畑さんの説明責任が果たされたかどうか、そして信頼回復ができたかどうか」

*自民党富山市連 前支部長 中川忠昭県議
「(田畑氏は)自分中心に物事を考え続けてきたというのが実態」
Q.県連・市連との距離は縮まらない?
「全然縮まっていない」
初めて「比例」の候補として挑んだ今回の衆院選。

肩にかけていたのは自身の名前ではなく、「自民党」と書かれたタスキです。
「投票用紙には『田畑裕明』は書けません。書くと無効になる。比例区は『自民党』」
Q.スケジュールは大忙し?
「きょうはもう分刻み」
Q.すごい人数が集まっていましたね。
「ありがたい。『自民党頼むぞ』という思いを感じた」

「いよいよ投票日も近づいてきて、投票漏れないように比例は『自民党』で改めてお願いします」
一連の問題を背景に地元の県議、市議からの支援はほとんどなく、孤独の戦いを強いられました。
「外でマイクを持てないというのは若干忸怩たる思いはあるが、これはルール上のものであったりとか、今回の出馬についての様々なプロセスがあるから、そこを飲み込んで、それに代わる選挙戦をやろうと」

「未来をあきらめてはいけません!そうした政治家でありたい」
一方、その田畑氏と自民県連・富山市連との関係をみていきます。おととしの12月、不適切な党員登録があった田畑さんを常任顧問から解任し、現在、田畑さんは党の行事や選挙応援に関わることができません。
焦点は常任顧問に復帰するかですが、県連・市連の幹部はこう述べています。

*自民党富山市連 藤井大輔支部長
「皆さん方と協議しながら決めていく。県連ともよく相談してということ」

*自民党富山県連 宮本光明幹事長
「北信越比例として我が党の議席が1つでも増えたということであれば歓迎する。今後、本人も含めながら県連内で色んな協議をしていくことになる」
今後協議して判断していくということになりますが、ある富山市連の幹部はBBTの取材に対し、「役職の復帰について市連側から田畑さんに働きかけることはない」「市連側との溝は深い」と話し、複数の議員が口を揃えて田畑さんの役職復帰を拒絶している状況です。
自民党の県内組織からノーを突き付けられた田畑さんがまたスクラムを組むのは、そう簡単にはいかない見通しです。
(富山テレビ放送)
