急成長を遂げる秋田県立鹿角高校(鹿角市)野球部が、2026年夏の甲子園初出場へ向けて本格的な冬季トレーニングに突入した。創部2年目で県大会決勝に進んだ勢いを糧に、選手たちは「地域とともに勝つ」チームづくりを進めている。
創部2年目で県大会決勝へ
2025年夏の全国高校野球選手権秋田大会で、鹿角高校は創部2年目ながら堂々のシード校として出場し、決勝まで勝ち進んだ。
決勝では甲子園常連の金足農業(秋田市)を相手に粘りを見せ、最終回に同点に追いつく執念を発揮。
延長タイブレークの末に敗れたものの、初の甲子園まであと一歩と迫り“鹿角旋風”と称された。
冬トレ始動 ミーティングで意志統一
2025年12月の終業式の日、選手たちは室内練習場で熱く意見を交わし、冬季トレーニングをスタートさせた。
主将の田中大地選手は「自分たちがどこを目指し、どうあるべきかを共有できた。甲子園で勝ち上がるチームを目指したい」と語る。
エース佐藤大和 悔しさ糧にフィジカル強化
昨夏の快進撃を支えたのは、2年生エースの佐藤大和投手。30イニングで自責点3、防御率0.90と抜群の安定感を見せた。
3年生が引退し最上級生となった佐藤投手は「悔しさの中でフィジカル不足を痛感した。体を大きくしたい」と話し、体幹の強化や球速アップにも取り組んでいる。
そして「どんどん成長し、2026年は絶対に甲子園に出場して勝ち進みたい」と決意を語る。
データ活用と基礎力向上 “個の力”を底上げ
小林洋介監督は、昨夏の敗戦で見えた課題を踏まえ「まずは個々の器を大きくして、できることの幅を広げる」と強調。
バットスピードや打球角度を測定する機器を導入し、体重・筋肉量などのデータも活用。
冬場はウェートトレーニングや走り込みを中心に、基礎体力と技術の底上げを図っている。
地域の期待を背に“甲子園ベスト8”へ
鹿角高校は、2024年に鹿角市と小坂町にあった3校が統合して誕生した新しい学校だ。地域の人々は強い思いを寄せ、街を歩けば声をかけられ、飲食店では温かく迎えられるという。
田中主将は「地域の皆さんに支えられて野球ができている。本番で力を出し切り、元気を届けたい」と話す。
掲げる目標は“甲子園ベスト8”。
地域とともに歩む鹿角高校野球部は、創部3年目での甲子園初出場と勝利を目指し、厳しい冬を乗り越えようとしている。
(秋田テレビ)
