G1レースを駆け抜けた名馬も、ここでは人を乗せてゆったりと歩く。福井市西部の里山にある乗馬クラブ「ほんごう馬の里」は、引退した競走馬たちが“第二の人生”を歩む場所。廃校となった小学校の跡地が活用され、かつて子供たちが駆け回った運動場が馬場へと生まれ変わっている。
G1レース出走経験がある競走馬も所属
「ほんごう馬の里」では、競走馬としての役目を終えたサラブレッドを中心に、14頭のウマが活躍している。中には、輝かしい経歴を持つ者も。
「この子は元々、競走馬でサラブレットという品種。意外にこう見えて、G1レースの皐月賞にも出たような結構すごいウマなんですよ」とスタッフは語る。
速く走ることだけを求められてきた競走馬が、ここではゆっくりと歩くことやブレーキをかけることを覚え、誰でも乗れるウマへと成長していく。
廃校跡地で送る競走馬のセカンドライフ
この乗馬クラブの代表は、元々競馬学校の教官だった。
「お世話になった競争場たちが引退後に、できるだけ安穏に暮らして欲しいという思いがあって」この乗馬クラブを開設したという。
競走馬たちが第二の“人生”を過ごす場所として選ばれたのは、クラブ設立のタイミングで閉校となった上郷小学校の跡地だ。
かつて子供たちが走り回っていた運動場は、今ではサラブレッドたちが駆け巡る馬場へと生まれ変わった。
初心者でも楽しめる乗馬体験
このクラブでは、初心者でも気軽に乗馬を体験することができる。
自転車でいうハンドルは手綱、ペダルは自分の足だ。足でウマの腹をポンと蹴ると、ゆっくりと歩き出す。
進みたい方向へ手綱を引けば、ウマはその方向へと歩みを進める。乗馬は初挑戦だという原渕由布奈アナウンサーも「ちょっと意思疎通ができているみたい」と感じていた。
しかし、グラウンドを2周した頃には…
「内ももが・・・筋肉が悲鳴を上げています!」(原渕アナ)
ウマを動かすため、蹴り続けた足が限界を迎えた。
雨天でも利用可能な屋根付き馬場
施設内には屋根付きの馬場も整備されており、雨や雪の日でも天候を気にせず乗馬を楽しむことができる。

スタッフは「今の日本では、ウマを直接、知らない人が本当に多いと思うので、まずウマという生き物を知って欲しい」と話す。
「ほんごう馬の里」の初心者向けの体験コースは5500円で、小さな子供から大人まで楽しむことができる。
