過酷な環境から助け出され、幸せに暮らす保護猫たちがいる。食いしん坊に甘えん坊…しっかり者、と個性もさまざまなネコたちが暮らす、長年、イヌやネコの保護活動を続ける福井・大野市の女性宅を訪れた。
目はふさがりガリガリの状態で保護
カメラを向けて待ち構えていると、こちらの様子をうかがいながら物陰からゆっくりと歩を進めてきた体の大きな一匹の猫。ハチワレの雄の十兵衛くん(推定2歳)である。
その堂々とした体とは裏腹に、足取りには慎重さがにじむ。飼い主の女性に抱えられると、緊張が解けたのか柔らかい表情に。
いまでこそ立派な体格を誇る十兵衛くんだが、その過去は壮絶なものだった。
元々、野良猫だった十兵衛君は、発見された当時はガリガリに痩せて衰弱し、目もふさがった痛々しい状態だった。
その後の懸命な治療と飼い主さんのお世話のおかげで、いまではすっかり回復。瞳はぱっちりと輝いている。
食いしん坊な性格も相まって、保護当時にわずか950gだった体重が、この2年間でなんと9kgにまで増えたのだ。
ぽにょぽにょのお腹を撫でる飼い主さんも、思わず「これはすごいわ…」と声が漏れるほど。
頼れるお姉さん猫チャーコさん
ベッドの上でうとうとしているのは、茶トラのチャーコさん(推定10歳)。過酷な多頭飼育崩壊の現場から助け出された。
普段は甘えん坊な性格だが、実はしっかり者。他のネコたちにとっては“頼れるお姉さん”的な存在だ。
10年ほど前からイヌやネコの保護活動を続ける木下さん。けがや病気などが理由で里親に譲渡できなかったネコたちを引き取り、一緒に暮らしている。

ブチのちー、キジトラのまるお、長毛の黒猫いぶき、桃太郎など、見た目も性格もさまざまなネコたちが共に生活している。
優しい飼い主夫婦の下で、きょうも穏やかな朝を迎える幸せなネコたちなのだった。
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