首都・東京で殺人や強盗などの凶悪犯罪に立ち向かう精鋭集団の警視庁捜査一課。
そのトップに畑孝博氏が9日付けで新たに就任する。
畑氏は「被害者のために絶対に犯人を検挙するという信念を持って捜査にあたる」と決意を語るとともに、未解決事件についても「新たな鑑定や捜査手法があればすべて試し、情報の裏どりを徹底する」と力を込めた。
専門家として海外派遣 鑑識課長など歴任
畑氏は埼玉県八潮市出身。
テレビドラマの影響で幼いころから刑事に憧れていた。
1986年に警視庁に入庁すると、国際協力機構(JICA)のプロジェクトではインドネシア警察の能力強化のため専門家として現地に派遣された経験も持つ。
帰国後は西新井警察署長や鑑識課長などを歴任した。
情熱が導き技術で暴いた未解決事件
畑氏が特に印象に残っているというのが、捜査一課理事官時代に担当した未解決の殺人死体遺棄事件だという。
幼児の遺体が都内で見つかった痛ましい事件で、発生から22年にわたり解決の糸口が見えなかった。
しかし「諦めない心で挑んだ捜査」が事件を動かした。
現場に残された物証を改めて精査したところ、容疑者のDNA型が発見され、事件解決に結びついたという。

畑氏は、従来の地道な捜査の重要性を強調したうえで、「スマートフォンや画像の解析など、デジタル技術を駆使した捜査や科学捜査をしっかり融合させ、結果を出していきたい」と意気込みを語った。
ベンチプレス130kgに宿る「努力と根性」
畑氏の座右の銘は「努力と根性」。
警視庁入庁後はアメリカンフットボール部に所属した。ケガに見舞われ苦しんだ時期もあったが、幼少期に父から教えられた「努力と根性」の精神を胸に努力を続け、レギュラーの座を勝ち取った。
その後、12年間にわたり活動を続けたという。
そのストイックな姿勢は今も変わらない。趣味のジョギングでは月100キロを目標に走り込み、筋トレでは現在もベンチプレス130キロを上げるほど驚異的なトレーニングを続けている。
「全盛期は170kgでした」と、はにかみながら語る姿からは、誠実でまっすぐな人柄がにじんだ。
