中国公安省は、ミャンマーとタイの国境地帯にある特殊詐欺の拠点から、約1000人の容疑者を中国へ強制送還したと発表しました。
公安省によりますと、今月15日、中国、ミャンマー、タイの警察による合同捜査チームが、ミャンマー東部のタイ国境に位置するミャワディ地区で、特殊詐欺の拠点を一斉に摘発しました。
この結果、中国籍の容疑者952人を拘束し、12月16日から19日にかけて中国へ強制送還したとしています。
ミャンマー東部のタイとの国境地帯には、「KKパーク」と呼ばれる大規模な拠点など、中国系の特殊詐欺拠点が点在していて、日本人が関与したとみられるケースも指摘されています。
また、今年に入ってからは「KKパーク」にある494棟の建物が取り壊されたほか、ミャワディ地区で詐欺に関与した中国籍の容疑者7600人以上が強制送還されているということです。
公安省の責任者は、特殊詐欺は国際社会が共同で対処すべき課題だとした上で、今後も各国と連携し、取り締まりを強化する方針を示しています。
ミャンマーの中国系特殊詐欺拠点を巡っては、2024年も5万3千人以上の中国籍の容疑者が逮捕されています。