2025年1年間の全国の刑法犯の認知件数が77万件を超え、4年連続の増加となりました。
また特殊詐欺やSNS型投資詐欺などの被害額はあわせて3200億円(暫定値)を超えていて、過去最悪を更新しました。
警察庁がまとめた2025年1年間の犯罪情勢によりますと刑法犯の認知件数は、77万4142件でおととしから3万6000件以上増え、4年連続の増加となり、コロナ禍前の2019年を初めて上回りました。
犯罪別で一番多いものは、窃盗犯が51万3931件で、そのうち自転車盗が17万2654件、万引きが10万5135件となっています。
また、特殊詐欺とSNS型投資詐欺、ロマンス詐欺の認知件数はあわせて4万2900件で被害額は特殊詐欺が1414億2000万円で2025年から96・7%増、SNS型投資詐欺は1274億7000万円で46・3%増、ロマンス詐欺は552億円2000万円で37・8%増となっていて、あわせると3200億円(暫定値3241億2000万円)を超えていて、過去最悪だった前年の認知件数、被害額ともに大きく上回りました。
警察庁は、被害が拡大している理由として、警察官を名乗り偽の警察手帳を示すなどのニセ警察詐欺の急増が大きな要因となっていると分析していて、「ニセ警察詐欺は1件あたりの被害額が高額になるケースが目立ち、認知件数も増加しているのでさらなる対策が急務」としています。
このほか殺人や強盗などの重要犯罪は、前年より472件増えました。
殺人事件は976件で前年より6件増加、強盗事件は1428件で58件増加しています。
また、警察庁が実施したアンケート(2025年10月に実施・回答数5000人)ではこの10年での日本の治安について「どちらかといえば悪くなったと思う」、「悪くなったと思う」があわせて8割近くに上りました。
警察庁は「日本の犯罪情勢は厳しい状況にある。これらの犯罪への対処を含め、警察の組織運営を一層強力に推進し、国民の期待と信頼に応えていく」としています。