さいたま地検の男性検事が、既婚者であるにも関わらず独身と偽って交際していた女性に、職務上知ることの出来た前科情報を漏らした罪で略式起訴され、懲戒免職となりました。

さいたま地検の阿南健人(あなん・たけひと 35)検事は、静岡地検沼津支部で勤務していた2024年6月、既婚者であるにも関わらず独身と偽って女性と交際していましたが、その女性がトラブルとなっていた人物について、判決内容といった、職務上知ることのできた前科情報を漏らした国家公務員法違反の罪で略式起訴されました。

さいたま簡裁はきょう付で罰金30万円の略式命令を出し、阿南検事は即日納付したということです。

阿南検事は調べに対し「前科情報を入手できる立場を誇示して歓心を得ようとしていて、交際相手が心配だった。自分は頼りになる人物だと感じて欲しかった」と話しているということで、本日付で懲戒免職となりました。