中国返還準備のため、人気のジャイアントパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」は26日で、屋外展示が終了した。屋外にいる姿を見ようと、多くのパンダファンが上野動物園に訪れていた。27日からは、室内のみの観覧となる。観覧予約はネットで事前申込制だが、即完売の人気ぶりとなっている。そうした中、お金がかからないはずの「観覧予約券」がネット上で5000円を超えて転売されていた。
屋外の姿は最後…多くのパンダファンでにぎわう
観覧できるのも残り1カ月。
上野動物園の人気者、ジャイアントパンダの「シャオシャオ」と「レイレイ」。
しかし「この場所」で会えるのは、26日が最後…。

屋外のエリアにゆっくりと歩いて出てきたのは、4歳のシャオシャオだ。
おいしそうに笹の葉を食べている。
記者リポート:
外にいる貴重な姿をカメラに収めようと皆さんカメラのシャッターを次々に切っていきます。

26日は、屋外にいる姿を見ることができる最後の日。
中国への返還に向けて検疫の準備などに入るため、27日からの観覧は室内のみとなる。
そのため二頭が屋外にいる姿を見ようと、多くのパンダファンが上野動物園に訪れていた。
訪れた人からは、「動いてて超かわいかったです。日本からいなくなるのがさみしい」「(外だと)竹を食べる音とかも聞こえるし、たまに鳴き声とかも聞こえたりしてたので、やっぱり可愛かったです」「外の方がやっぱり楽しんでる感じがするんですよね。中よりは。外の方がなんか自然の中って感じもするし、この上野の空気を忘れないでほしいというか」といった声が聞かれた。
無料の「観覧予約券」が5000円超で転売
21日までは、事前申込が不要だったため、パンダをひと目見ようと長蛇の列が出来ていた。

今週火曜日の23日からはインターネットでの事前予約が始まり、希望日の1週間前の正午から観覧予約サイトで申し込みができる。

26日正午には、2026年1月2日の予約受付が始まったが、1日最大4800人までということもあり、すぐ完売となる人気ぶりだ。
予約をしようとしたこたがある人は「予約は大変でしたね」「予約が12時開始だったんですけど、そこで全然繋がらなくて、やっと繋がったと思ったら全部完売してました」などと話す。

そうした中、お金がかからないはずの「観覧予約券」がネット上では5000円を超えて転売されていた。
しかし、このような転売チケットは、厳しくチェックされる。
この日来ていた人も「身分証とか見るんで、転売無理じゃないかなと思ったんですけど…。チケットに名前が書いてあって、その名前と身分証照らし合わせていたので。一人一人見てましたね」という。

東京都は「QRコードの譲渡や転売、営利目的での販売行為」を禁止し、観覧チケットを提示する際に本人確認を行うなど対策をしているということだ。
(「イット!」12月26日放送より)
