去年の衆院選で林総務相の陣営が、実態に合わない労務費を支出として計上していた問題で、立憲民主党の安住幹事長は26日、「公正な選挙を呼びかける責任者が総務相だ。重みは違う」と批判し、適切だったかどうか、党として調査していく考えを示した。
林総務相は26日会見で、去年の衆院選で自身の陣営が支払ったとされる13人分の労務費について実態に合わない領収書を提出しており、選挙運動費用収支報告書を訂正したことを明らかにした。
林氏は陳謝する一方で、自らの辞任については否定した。
安住氏は、「明るい選挙を推進して違反のないようにしようと運動を呼びかける責任者が、自ら事務所でやっていたとなった時に、はいそうですか、とはなかなかならないのではないか」と苦言を呈し、「本人の主張は主張として、我々としても本格的にこれから調べさせていただく」と述べた。
安住氏は、「総務相は物の善し悪しを判断しないといけない。その方が自分で違反していたというのは、なかなかそう簡単な話ではない」と強調した。