鳥取市にある水族館「とっとり賀露かにっこ館」で、クリスマスにちなんだ特別展示が行われている中、スタッフが公式Xにアップした「カイカムリ」というカニの画像と動画が話題となっている。
カイカムリが、水槽でクリスマスの装飾に興味津々の様子を捉えた投稿には、「サンタさんもちょっと怖いと思うよ、カイカムリさん」とユーモラスなコメントが添えられ、注目を集めている。

とっとり賀露かにっこ館のクリスマス展示
とっとり賀露かにっこ館のクリスマス展示
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海の生き物たちのクリスマス展示

鳥取市にある水族館「とっとり賀露かにっこ館」では、クリスマスシーズンにちなんだ海の生き物の特別展示が行われている。
展示では「サンタエビ」の愛称で親しまれる「ホワイトソックス」や、「トナカイフグ」とも呼ばれる「コンゴウフグ」など、名前からクリスマスを連想させる生き物たちが紹介されている。

コンゴウフグ(別名・トナカイフグ)
コンゴウフグ(別名・トナカイフグ)

これらの展示のなかでも特に注目を集めているのが「カイカムリ」というカニだ。
カイカムリは全身が短い毛に覆われており、小さなハサミで海綿などをちぎって自分の甲羅に背負い、身を守る特徴的な習性を持っている。

カイカムリ
カイカムリ

「スポンジ」を背負うカイカムリさんの好奇心

かにっこ館のスタッフがSNSに投稿した画像と動画では、このカイカムリがクリスマスにちなんだミニチュアハウスとサンタのオブジェに対して「グイグイ」と接近していく様子が映し出されている。

クリスマスオブジェに接近するカイカムリ
クリスマスオブジェに接近するカイカムリ

かにっこ館によると、「いつも水槽に入っているものではないため、これは何だ?敵なのか?食べられるものか?背負えるのか?など思いを巡らせているかもしれない」と、カイカムリの行動を解説してくれた。

背中に「スポンジ」
背中に「スポンジ」

興味深いのは、このカイカムリが背負っているのが通常の海綿ではなく、台所用スポンジだという点。
水族館の環境に適応した結果なのか…カイカムリは、自らスポンジを甲羅の形にフィットするようにちぎって加工したという。
こうした知恵と適応力を示す姿が、どこかユーモラスで来館者の興味を引いている。

水槽内の「クリスマス」を探してみて…

カイカムリ展示水槽
カイカムリ展示水槽

この展示は単なる生き物紹介にとどまらない。
かにっこ館では「水槽の中に隠されたクリスマスを探そう」という探索イベントの一環として、カイカムリ水槽を含む館内の水槽の中にクリスマスにまつわるものを配置している。
来館者はそれらを探して回答し応募すると、抽選でプレゼントがもらえる企画となっている。

カイカムリのように海の生き物たちが見せるユニークな行動と、それを楽しく伝えるスタッフの工夫が一体となって、冬の鳥取で心温まるクリスマスイベントが展開されている。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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