アメリカのトランプ大統領は22日、アメリカ沿岸警備隊が拿捕した南米ベネズエラから出航した石油タンカーの石油について「売るかもしれない」と述べました。
トランプ政権は12月に入り、ベネズエラ沖で石油タンカーを2度にわたり拿捕し、マドゥロ政権への圧力を強めています。
トランプ大統領は記者から拿捕により押収した石油の行方について問われ、売却や戦略備蓄に使う可能性に言及しました。
トランプ大統領:
売るかもしれない。保管するかもしれない。戦略備蓄に使うかもしれない。ベネズエラはアメリカにひどいことをした。何十万人、何百万人もの人々を私たちの国境に送り込んだ。
また、マドゥロ大統領については辞任することが「賢明だ」と話しました。
トランプ大統領は、ベネズエラが「盗んだ石油を麻薬テロや人身取引、殺人、誘拐の資金源にしている」と主張していますが、ワシントンポストは「ベネズエラがアメリカから石油と土地を盗んだという主張は根拠がない」とする専門家の意見を報じています。