青い目や左右の色が違う“オッドアイ”、まるでタキシードを着たような柄の白黒猫、ポイントカラーのシャムなど猫の目や毛柄の“発色”は実に個性的。
その秘密はメラニン色素の量や体温が関係しているという。
理由を知ると「そういうことだったのか!?」と益々興味が湧いてくる猫の豆知識を、動物の生態に詳しい富田園子さんに連載で教えてもらいました。
猫の毛色はどうやって付くの?
白黒猫でもキジシロ猫でも三毛猫でも、白地があるのは腹側。背中が白くてお腹に色がついている猫はいません。
これはなぜか?答えは単純です。
母親の胎内で体が形成されていく時、色素細胞は背中側から腹側へ広がっていきます。その際、色素細胞の量が十分に無い場合は途中で色が付かなくなり、そこから先は白地になるのです。
野生の猫には白地部分はなく全身キジトラですが、背中側は色が濃く、腹側は薄めです。
これは「カウンターシェーディング効果」と呼ばれます。上から見られた時に明るくなる背中の色が濃ければ、光が生む陰影を色が打ち消し、敵に見つかりにくくなります。
生存に有利になるカウンターシェーディング効果はほかの動物にも多く見られます。背中側から色素細胞が広がっていくという仕組みはおそらく、カウンターシェーディング効果も生んでいるのでしょう。
上からソースを垂らすイメージ
さて、背中側から色が付いていくというのを別の言葉で喩えると、ちょうど、四つ足で立った状態で背中側からソースをたらーっと垂らすような感じで色が広がっていくといえます。その際、全身均等に垂れていくのではなく、片側だけ多く垂れたり、離れた場所にソースが飛んでポツンと色が付くこともあります。
つまり背中側から色が付くという大まかなルールはあるものの、それ以外のルールは意外とランダム。それが面白い模様を生み出します。
