12月19日から行われる全日本フィギュアスケート選手権。今年は4年に一度のオリンピックの最終選考会を兼ねている。そんな全てが決まる大舞台に挑むのは、三原舞依(26)だ。
去年の全日本、ショートを滑り終えた時点で、抱えてきた右足首のケガが限界を迎えてしまった三原。フリーの舞台に彼女の姿はなかった。
それでも、復活を誓った今季は初戦のサマーカップで表彰台に上るなど、コツコツ積み重ね予選から大舞台を勝ち取った。
そして全日本選手権が間近に迫る12月頭、彼女がSNSで発信したある決意。その真意に迫る。
毎日滑れることをかみしめながら練習に臨む日々
「自分が思っているより良くなってきていて、新しく作っていただいたリンクで練習を積めていることを実感しながら、毎日滑れることがすごく嬉しい。それを込めながら、かみしめながら滑っています」
去年の全日本以来、約2カ月ほど氷から離れていたという三原。
練習を再開してからも、ジャンプを跳ぶことはできず、基礎のコンパルソリーを地道に滑ることから始めたという。
これまでも三原は、ケガや病気などでスケートから離れなければいけないシーズンを過ごしたことがある。そして彼女は、どんな試練が訪れようと、必ず立ち上がってきた。
迎えた今季初戦のサマーカップでは、彼女らしい優美なスケートに本来の力強さが戻ってきていた。その演技で多くの観客を魅了し、復帰1戦目にして3位表彰台となった。
その成功の裏には、たゆまぬ努力があった。
「パーソナルでトレーニングをお願いしていて、以前からずっと見ていただいているトレーナーさんなんですけど。すごくいろいろなメニューを組んでくださって、足首の強化だったり、体力面の強化も本当に形になってきているかなと思う」
よりよいパフォーマンスができるように、陸上でもトレーニングを欠かさないという。
