“競技人生18年間の集大成を見せる”全日本へ
そして、全日本まで2週間に迫る12月7日。三原は所属するシスメックスのSNSアカウントを通じて、ある発信をした。そこには「全日本が競技人生18年間の集大成」とつづられていた。
その真意について三原はこう語る。
「本当は言わないでおこうと思っていましたが、いろいろな方から『舞依ちゃんは?どうするの?』と聞いてくれた時に、ずっと言っていなくて。『まだまだ滑れるでしょ』という自分の思いもありつつ、でも上手くいかないこともたくさんあって。
本当は言わないつもりではありましたが、終わってしまったあとに『“あの時の演技が見たかった”とみんな言うんじゃない?』と、先生や他の方からも言ってくださって。
私の演技を見届けたいと思ってくださる方がもしいらしゃったらと思って、“集大成として”ということをお伝えしようかなと思いました」
競技人生18年の集大成となる全日本に挑むことを明かした三原。これまでに全日本に出場した11回にもさまざまな思い出があったと振り返る。
「やっぱり初出場の全日本は、本当に自分のなかで『テレビで見ている大舞台に!』という、すごくドキドキした気持ちで滑っていました。周りを見たら夢じゃないかと思うくらいの選手がいて、同じ試合に出られたことがすごく嬉しかった思い出があります」
毎回ルーティンとしている「一番上の観客席からリンクを見る」ことも「すごく楽しみ」だと話す三原。いままでのスケート人生18年を込めて、幸せをかみしめながら大舞台へ立つ。
「本当に大好きな舞台で、私にとって大切な瞬間でもある全日本という舞台で、オリンピックの選考がかかる大事な試合だとは思いますが、やっぱりそれだけじゃなく、いろいろな思いがあって、今までの幸せな瞬間、そのとき滑ることができる幸せ、応援してくださる方の前で滑れる本当に幸せな瞬間を、0.01秒でも頭に、心に刻めるように。
私自身もいろいろな思いを込めて滑りつつ、私の演技を見て笑顔になったり、元気になるような、そんなスケートがしたいなと思っています」
見ている人を幸せにする、彼女のスケートを見届けたい。
全日本フィギュアスケート選手権2025
オリンピック代表最終選考会
フジテレビ系にて12月19日(金)から3夜連続中継
https://www.fujitv.co.jp/sports/skate/japan/index.html
