特にインストアマーチャンダイジングでは、「ワンウェイコントロール(店内動線を管理することで来店客を効果的に誘導する)」という考え方を重んじる。スムーズに来店客を誘導するために、各売り場にマグネットを配置するのだ。
一般的に、マグネットは次の4つに分けられる。
・第1磁石…主通路両側の主力商品
・第2磁石…通路奥正面にあり、来店客を奥まで誘導するもの
・第3磁石…陳列線エンドの商品
・第4磁石…陳列棚ごとに置かれた目玉商品や売れ筋
エンドとは陣列什器(じゅうき)の両脇スペースの部分で、ここに陳列することでその商品が強調され、来店客への訴求力を高められる。マグネットに何が展開されているかを見ることで、その店の戦略がわかる。
一般的なスーパーマーケットの売り場は、青果と和日配(わにっぱい)から入り(第1磁石)、突き当たりに鮮魚(第2磁石)、壁面を鮮魚と精肉(第1磁石)、突き当たりに牛乳(第2磁石)、惣菜と洋日配(第1磁石)、パンといった流れになっている。
牛乳は食品の中でPI値(1000人の来店客あたりの販売点数)が最も高い場合が多く、これを最後の第2磁石として配置し、来店客を奥まで引っ張る役割を持たせようとする店舗が一般的。冷凍食品は第3または第4磁石の役割を持たせる場合が多い。
タイパ需要で売り場をアップデート
レイアウトの原則がある中で、来店客は売り場を移動しながら商品を選択し、最終的にレジで精算をする――というのが、これまでのスーパーマーケットの一般的な売り場レイアウトだ。
しかし、店内を回遊させる戦略にはデメリットもある。買い物にかかる時間が長くなってしまったり、高齢客にとっては歩くことがストレスになったりするのだ。このため、レイアウトも変化を余儀なくされつつある。
