11月末からアメリカを訪れている県被爆者手帳友の会のメンバーが、原爆開発の研究拠点となった街で市民と対話集会を開きました。
アメリカ・ロスアラモスでの対話集会は現地時間12月2日夜に開かれ、長崎でも被爆者などがインターネット中継でその様子を見守りました。
県被爆者手帳友の会では、11月27日から被爆者や被爆二世など10人がアメリカの3都市を訪問しています。
現地時間の11月30日には、長崎に投下された原爆開発の研究拠点となったロスアラモスに入りました。
対話集会は、研究者たちの食堂などとして使われた「フラー・ロッジ」で開かれ、現地に住む約70人が参加しました。
被爆者 本村 チヨ子さん(86)
「命を脅かす核兵器など、この地球上にあってはなりません」
対話集会では、被爆者の本村チヨ子さんなど3人が被爆体験などを話し、会場では涙ぐむ人もいたということです。
参加者
「ロスアラモスで生まれ育った私にとって被爆体験は信じられないほど強烈な体験だった。今夜皆さんが集まり、話してくれたことに感謝する」
参加者
「ロスアラモスは広島と長崎の人々に与えた影響を、対話を通して再考する段階にある」
一行はこの後、人類初の核実験をしたトリニティ・サイトや真珠湾攻撃の関連施設などを巡るほか、現地の大学などでも対話集会を続け12月10日に帰国する予定です。