列島に襲来している最強寒波。
5日も各地で今シーズン一番の冷え込みとなりました。

北海道では、いてつく寒さとなった朝に心温まる絶景が広がっていました。

最低気温が氷点下17.8度を観測した斜里町は、今シーズン全国で最も寒い朝を迎えました。
空気中に現れたのは、細かい氷の粒が太陽の光でキラキラと輝く「ダイヤモンドダスト」。

一方、積雪が100cmを超えた青森・酸ヶ湯。

温泉旅館では除雪作業が急ピッチに進められていました。
駐車場に止まった車は、降り積もった雪で完全に埋まっています。

5日ぶりに旅館から出たという宿泊客は、変わり果てた車の様子に驚きを隠せません。

神奈川県からきた宿泊客:
(車を)止めっぱなしで、外とは完全に離れて(旅館の)中で温泉三昧をさせていただきました。(Q.雪はだいぶ積もった?)そうですね。いい運動になって…良かったです…。

千葉県から来た宿泊客は、頭にタオルを巻いて車の雪下ろしをしていました。

千葉県から来た宿泊客:
千葉ではこんなに雪が降ることはない。(Q.雪おろしはいい体験に?)全然。

日本有数の豪雪地帯として知られる酸ヶ湯。
雪をひと目見ようと、多くの外国人観光客がやってきます。

バスから降りた観光客は、降りてすぐに雪だるまを作っていました。

降り続く雪で一面真っ白となった新潟県。
魚沼市では61cm、妙高市では17cmの積雪を観測しました。

住民は「(Q.本格的な雪シーズンが始まりそうだが?)もうすごく憂鬱(ゆううつ)です。嫌ですけど、(つらさを)忘れますね、雪が終わると。忘れるからここで暮らしていける」と話していました。

「イット!」が向かったのは栃木・日光市。

奥日光三名瀑の1つ「竜頭の滝」は、真っ白な雪と滝の水しぶきが織り成す幻想的な風景が広がっていました。

温度計を見ると1.3度。
そのため観光客は暖かいお土産店の中からガラス越しで絶景を楽しんでいました。

この週末、多くの観光客でにぎわうとみられる日光。
4日、日光では、雪に見舞われ観光客が運転する車が相次いでスタックしていました。

5日に中禅寺湖周辺で道路を見てみると、道路が凍結している場所が至る所にありました。

ドライバー歴15年のバスの運転手は、特に「いろは坂」の下りには注意が必要だと話します。

バスの運転手は「あんまりスピードを出して急ブレーキ・急ハンドルはズルッといく。(タイヤ)とられた時に(ハンドルを)切っちゃうともっと滑る。もうゆっくりゆっくり戻していくしかないですね」と話しました。

一方、都内にあるカー用品店では、最強寒波の襲来とともにスタッドレスタイヤを求める客が増加しているといいます。

タイヤを交換した人:
日本海側とか大雪の天気予報が出てたので。急きょタイヤ交換でお願いしに来た。急な仕事で日本海側に行く予定が起こることもあるので。

最低気温が1.2度となった東京都心。
今シーズン初の1度台となりました。

そんな厳しい寒さの中、東京・台東区にある上野公園で開催されているのは、その名も「下町ハイカロリーフェス」です。

ボリューム満点のもつ焼きそばやチーズがたっぷりのったステーキサンドなど、ガッツリ系グルメが集結。
参加者は寒い冬を乗り越えるためにカロリーを蓄え、背徳感に酔いしれていました。

3人組の女性は1000キロカロリーの甘辛いタレがかかったトッポギを完食。
女性は「めっちゃ明日から心配だなというくらい食べた」「食べていくとぽかぽかになるのでちょうどいい」と話していました。

各地に大雪をもたらした最強寒波。

ただ、この寒さはいったん5日まで。
週末は気温が上昇する見込みで寒暖差に注意が必要です。

FNN
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