寒さが身に染みる冬に欠かせない食べ物といえば、具材にだしのうまみが染み込んだ、あったかお鍋。
ひと口頬張れば、皆さん至福の表情。

今季最低気温となった5日、心も体もポッカポカになるお鍋に注目してみました。

連日、満員のお客さんでにぎわっているのが、元力士直伝の「ちゃんこ鍋」が味わえる「ちゃんこ玉海力」。

常連さんが特に絶賛するのが、おだしのうまみです。

詳しいレシピは秘密ですが、鶏ガラや野菜に北海道産の昆布を合わせているといいます。

ただ、この昆布の価格高騰に今、お店側がとても苦しんでいるそうなんです。

ちゃんこ玉海力 二代目店主・河邉佑太郎さん:
3~4年前に比べると(価格は)50%くらい上がっています。ざっくりと1.5倍くらいですね。(Q.高騰の要因)収穫、採るのに対して(漁船など)エネルギーを使うので、ガソリン代、光熱費などが高いので。

実際、豊洲市場の統計でも、2024年に比べ2025年の同時期は昆布の価格が35%ほど上昇。

鍋の命ともいえる昆布の高騰は大きな打撃。
一方で、この冬はお鍋にとってピンチなことばかりではないとお店の人は言います。

ちゃんこ玉海力 二代目店主・河邉佑太郎さん:
“野菜”は白菜、キャベツ、去年はすごく高かったんですけど、今年はかなり落ち着いています。値段が収まれば収まるほど提供しやすい。ありがたいなと。

昆布は高いが、葉物野菜は安い。
この傾向は、おうち鍋を考えている皆さんにも参考になりそうです。

アキダイ・秋葉弘道社長:
白菜は今年は断続的に安いでしょうね。春菊もこれ安いですよね。1カ月半前は大体200円超えてた。今100円程度で買えるので。

ここ最近の天候などにも恵まれたためか、都内のスーパーでは白菜、春菊、ネギなどお鍋の主役級野菜の価格が軒並み下落傾向に。

買い物中の人に話を聞くと「豆乳鍋かしょうゆ味の鍋にしようかな。白菜ときのこは必ずバランス的に入れるようにして」「豆乳と味噌で豆乳味噌鍋を作ろうと思ってます。(野菜が)買いやすいと、作りやすいので助かります」と話していました。

巷の“豆乳ブーム”も影響してか豆乳鍋という声も聞かれましたが、「イット!」は他にも、この冬人気が出そうな鍋に注目しました。

それが「ドーム鍋」。

デリッシュキッチン フードスタイリスト・鶴田さきさん:
ドーム鍋は少ない材料をドーム状に積み重ねて、野菜の上にお肉を並べるような作り方になるんですけれども、野菜にも肉のうまみが染み渡ってとてもおいしく仕上がるかなと。

基本の味付けも自由にできるというドーム鍋。
ただ、魅力はそれだけではありません。

デリッシュキッチン フードスタイリスト・鶴田さきさん:
少ない食材数でもドーム状に盛り付けることでボリューム感とか、見た目の華やかさみたいなところが演出できるので、ちょっといつもと違う鍋、ひと味違う鍋が楽しむことができる。

味はもちろん価格も見た目も大満足。
そんなお鍋がこの冬のキーワードのようです。