4日に富山市で新聞配達中の夫婦がクマに襲われた被害を受け、富山県は緊急の対策会議を開き、12月中も朝夕に限らず、クマへの警戒を続けていくことが確認されました。

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ツキノワグマ緊急対策会議には県や市町村、猟友会関係者などおよそ50人が出席し、4日発生したクマによる人身被害について富山市と県が報告しました。

4日 富山市婦中町河原町
4日 富山市婦中町河原町

4日に富山市婦中町河原町では、午前2時半に新聞配達中の夫婦2人がクマに襲われ、顔にケガをしにました。

未明に被害が発生したことから県は朝夕に限らず、12月中も引き続き警戒するよう呼びかけることにしています。

人身被害は今年で5件目で、12月に人身被害が発生したのは2017年以来8年ぶりのことです。

また、クマの生態に詳しい県自然博物園ねいの里の間宮寿頼館長補佐は、被害に遭った現場の周辺には柿がなっていたとして、「柿に執着する個体がいるため誘因物となる柿の木の伐採を徹底するよう」改めて呼びかけていました。

*県自然博物園ねいの里 間宮寿頼館長補佐
「今年は平野部に広くクマが出没した。庭にある柿の木をいかに無くしていくかも課題」

冬眠に入る12月はクマの出没が減少傾向にあるものの、今年は例年に比べて出没が多くなっていることから、会議では自治体による警戒体制を引き続き行うことや緊急銃猟など捕獲体制の見直しを各市町村で進めることが確認されました。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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