ドラッグストアなどで見かける「ハッカ油」。
水に一滴垂らしたり、空気中にスプレーしたりすると、爽やかなミントの香りとスーっとした清涼感が楽しめる。
そんな使い方が多いことから、主に夏のものという印象が強いかもしれない。しかし、ハッカ油は掃除やリラックスなどさまざまな用途で活躍する。
具体的にどのような場面で活躍するのだろうか?ハッカ油を製造販売している株式会社北見ハッカ通商(北海道北見市)の木幡大介さんと山田礼紫(やまだ れいじ)さんに、いろいろ聞いてみた。
どうやって作っている?
ハッカ油は、シソ科の植物であるハッカ(ミント)の葉を原料に作られている。
同社のハッカ油は食品添加物で、ハッカの葉を乾燥させた後、水蒸気蒸留という方法で油を採取。取り出した油の約80%は「l(マイナス)-メントール」という物質で、ハッカのスースーした清涼感のもとになっている。油はゆっくり冷やすと一部が結晶になる。
ハッカ油のお勧め理由
スーッとした爽やかな香りが特徴的だが、実は抗菌の働きがあるとされる。
「O157が流行した当時、メディアでも多く取り上げられました。0.04%の量で大腸菌が滅菌したとの結果が報じられ、まな板の抗菌には天然香料のハッカ油が最適と言われました」と木幡さんは説明する。
さらには喉がイガイガするとき、200mlの水にハッカ油を一滴入れて「ハッカ水」を作ってうがいをすると、すっきりできるそう。
「ハッカ油は揮発性の油ですので、常温でも揮発します。水に入れたり、濡れたタオルに含ませたりすると水と油が一緒に空気中に広がります。乾燥しやすい喉や鼻を守りたいときにお試しいただければ」と山田さん。
