スーッとした清涼感が特徴的なハッカ油。虫よけなどに使われるイメージが強いが、食べることができるのを知っているだろうか。

ユーザーや愛好家の間では、好みで飲み物やお菓子に取り入れている人もいるそうだ。爽やかな風味がいつもと違うアクセントにもなるという。

実際にどのようにして食べ物に入れているのだろう?株式会社北見ハッカ通商(北海道北見市)でハッカ油の製造を担当する木幡大介さん、山田礼紫(やまだ れいじ)さんに教えてもらった。

北見ハッカ通商のハッカ油は「食品添加物」

ハッカ油の原料となるハッカ(ミント)は、シソ科の仲間。ハーブの一種でもあり、そのままでも食べられるそうだ。

ハッカの葉(画像提供:北見ハッカ通商)
ハッカの葉(画像提供:北見ハッカ通商)
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天然由来の成分のため、「食品添加物」に分類されていることが多い。北見ハッカ通商のハッカ油は、葉を乾燥させて水蒸気蒸留という方法で油を抽出しているという。

ハッカは、スーッとした味で昔から親しまれている“ハッカ飴”の原料としても知っている人は多いだろう。同社ではフルーツ味やチョコミント味など、さまざまな種類の飴を販売。このほかビスケットやアイスクリームも開発している。

食用として使うのは2~3年が目安

食用にもできるということだが、賞味期限はあるのだろうか?山田さんは「だいたい2~3年くらいが目安です」と説明する。

「光に当たるとだんだん変色し、成分も経年劣化してしまいます。香りを保ちながら安全に食べられる期間として、私どもでは“約2~3年”とお勧めしております」