11月20日午前7時頃、福井県大野市森山の山際にある集落で、80代の男性がクマに襲われた。男性は頭部を負傷したが、命に別状はないという。
農作業をしようと外に…背後から襲撃
現場に残された血の付いたシャツ。市などによると、男性は農作業をしようと小屋の周辺にいたところ、背後からクマに襲われたとみられる。
男性はクマに頭部を引っかかれてけがをし、病院に搬送された。意識はあり、命に別状はないという。
近所の住民は「頭が割れてしまったと聞いた。そんなにひどいのかと話していた」と驚きを隠せない様子だった。

ただ、実がなったままのカキの木があちらこちらにあり「やがてクマが来るな、と話していた」という。
県内で今シーズン2件目の人身被害
市によると、襲ったクマその後山に入っていったとみられ、猟友会などが痕跡を確認し、捕獲用の檻を設置するなど警戒を強化している。
今シーズンの福井県内のクマによる人身被害はこれで2件目。出没情報は11月19日までに812件報告されており、特に10月以降だけで全体の4割を超える360件が集中している状況だ。
大野市では引き続き住民に対し、早朝や夕方の屋外活動を控えることや、鈴やラジオなど音の出るものを携帯するよう呼びかけている。また、クマを見かけた場合は速やかに市役所や警察署へ連絡するよう注意を促している。
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